2022年9月27日、大山名人記念館初代館長で、大山康晴十五世名人九段門下の有吉道夫九段が亡くなりました。
元棋聖・有吉道夫九段が死去 備前市出身、87歳(山陽新聞)
師匠の背中を見ながら、ひたすら…(山陽新聞コラム「滴一滴」10月4日)
倉敷藤花戦の芸文館対局では、長らく大盤解説を務めていました。
本ブログでは2014年の第22期以降の芸文館対局の模様が残っています。在りし日の有吉九段を再掲します。(撮影者名が書かれていない写真は翔撮影)
(2014年11月22日、第22期第2局【大盤解説会】)
(2014年11月23日、第22期第3局【有吉九段が控室に】)
(2015年11月23日、第23期第2局【昼食休憩中の控室】。銀杏撮影)
(2016年11月19日、第24期第2局【公開対局開始(1)】)
(翔)
第30期を記念して、主催の山陽新聞では倉敷藤花戦の特集記事「倉敷藤花戦を語る」が組まれました。下記にリンクを紹介します。
※リンク先はそれぞれ有料記事です。
(2)清水市代女流七段
(3)倉敷市職員・荒瀬真樹さん
(6)菅井竜也八段
(7)里見香奈倉敷藤花
また倉敷ケーブルテレビでも「倉敷藤花戦直前企画『30年の歴史を振り返る』」が放送されました。こちらは下記リンクで視聴できます。
KCTニュース「倉敷藤花戦直前企画『30年の歴史を振り返る』」
(翔)
初手▲5六歩から中飛車にした里見倉敷藤花は、西山女王・女流王将が△2二飛と向かい飛車にしたのを見て、▲2八飛と2筋に振り直しました。
本棋戦は持ち時間各2時間(チェスクロック使用、使いきると1手60秒未満の秒読み)と、現行のタイトル戦では最も早指しです。序盤は速いペースで進み、早くも里見倉敷藤花が仕掛けました。
(翔)
里見倉敷藤花と西山女王・女流王将の対局は、今年度23局目です。
公式戦では下記2例があります。(肩書は年度末のもの)
2000年度 羽生善治五冠(16勝)-(7勝)谷川浩司九段
2005年度 羽生善治三冠(14勝)-(9勝)佐藤康光棋聖
今年度の里見-西山戦はここまで里見倉敷藤花12勝、西山女王・女流王将10勝と拮抗しています。本局で西山女王・女流王将が勝てば、明日の第3局が棋界新記録の年度24局目になります。
(太字はタイトル戦決着局)
タイトル戦番勝負でない対局は2局だけ。大成建設杯清麗戦では挑戦者決定戦で対局し、岡田美術館杯女流名人戦では「ラス前」で1敗同士の大勝負を制した西山女王・女流王将が9回戦も勝って挑戦を決めていて、いずれもタイトル挑戦に直結する対局でした。
(翔)