図は65手目▲5七同銀の局面。△5七歩成を▲同銀と取ったところです。一見して△7七銀が浮かぶため、かなり大胆な対応です。以下、▲7七同桂だと△同桂左成▲7九玉△5七飛成▲同飛△8八銀までの詰みで技が決まるため、先手は▲6七玉とかわすしかなく、先手玉は一気に危ない形になります。
伊藤女流四段にチャンスが到来しているのか、福間倉敷藤花はあえて△7七銀と打たせてしのごうとしているのか。伊藤女流四段が残り時間をつぎ込んでいるのを見て、千田八段は「チャンスを逃さないぞと考えているのでしょう」と話しています。(銀杏)
