激しい寄せ合い
ここまでの進行について、畠山鎮八段に振り返っていただきました。
「予想した展開では互いになかったと思います。ただ類似形があったり、経験だったりで進めています。昼食休憩まで激しい競り合いが続きましたね。先手の西山さんが自玉近辺の駒を盛り上げて手厚さを主張にする戦い方、後手の里見さんが攻めていく将棋です。途中は先手のほうが危なく見えましたが、71手目▲5五歩△同金▲4四歩がよかったのか。本来は遊びそうだった1七銀が、これだけ激しい展開になって詰む詰まないが絡むと、守りによく利いて輝いてくると思いますよ」(畠山鎮八段)
ただしここから数手進むと「後手が読みきっているのか」との声。一直線の寄せ合いに突入しています。
「互いにひるむことなく目一杯ですね。第1局からここまでの叩き合いになろうとは」(畠山鎮八段)
(虹)