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2022年11月

2022年11月26日 (土)

倉敷市特産品

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(控室に展示されている倉敷の特産品。デニム製品、真田紐、ガラス製品など)

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(倉敷は江戸時代の干拓で発展した土地。綿花やい草の栽培が盛んだった)

(翔)

有吉道夫九段をしのぶ

2022年9月27日、大山名人記念館初代館長で、大山康晴十五世名人九段門下の有吉道夫九段が亡くなりました。

元棋聖・有吉道夫九段が死去 備前市出身、87歳(山陽新聞)

師匠の背中を見ながら、ひたすら…(山陽新聞コラム「滴一滴」10月4日)

倉敷藤花戦の芸文館対局では、長らく大盤解説を務めていました。

本ブログでは2014年の第22期以降の芸文館対局の模様が残っています。在りし日の有吉九段を再掲します。(撮影者名が書かれていない写真は翔撮影)

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(2014年11月22日、第22期第2局【大盤解説会】)

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(2014年11月23日、第22期第3局【有吉九段が控室に】)

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(2015年11月23日、第23期第2局【昼食休憩中の控室】。銀杏撮影)

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(2016年11月19日、第24期第2局【公開対局開始(1)】)

(翔)

「いい勝負」

図は11時10分過ぎの局面。

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ネット中継解説の有森浩三八段は、「いい勝負だと思います」と話しています。図から▲3五歩△2三銀と進むと後手の攻め駒が押し込まれますが、先手の攻め駒も伸びきっていると言えます。

「銀が横に行けばいいんですけどね」と有森八段。大盤解説の大橋貴洸六段も「そうですね。先手の銀が3六にいればよさそうです」と話しています。

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(開始前、瞑想する里見香奈倉敷藤花)

(翔)

倉敷藤花戦を語る

第30期を記念して、主催の山陽新聞では倉敷藤花戦の特集記事「倉敷藤花戦を語る」が組まれました。下記にリンクを紹介します。

※リンク先はそれぞれ有料記事です。

(1)北村實・大山名人記念館館長

(2)清水市代女流七段

(3)倉敷市職員・荒瀬真樹さん

(4)岡荘一郎・倉敷市文化振興財団理事長

(5)「大山名人もなか」の「文近堂」店主・大崎貫達さん

(6)菅井竜也八段

(7)里見香奈倉敷藤花

また倉敷ケーブルテレビでも「倉敷藤花戦直前企画『30年の歴史を振り返る』」が放送されました。こちらは下記リンクで視聴できます。

KCTニュース「倉敷藤花戦直前企画『30年の歴史を振り返る』」

(翔)

大山名人杯全国小学生倉敷王将戦

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(控室には、全国小学生倉敷王将戦の歴代都道府県代表選手の名簿が掲示されている。黄色が現プロ棋士、ピンク色が現女流棋士)

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(里見香奈倉敷藤花は、第1回と第2回の高学年の部に出場している。菅井竜也八段は第2回の高学年の部優勝)

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(西山朋佳女王・女流王将は、第3回の低学年の部、第4回の高学年の部大阪府代表)

※現棋士・女流棋士以外の名前はぼかしています。

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(伊東香織・倉敷市長と石本さくら女流二段が表を見る。石本女流二段も第9回の高学年の部で大阪府代表として出場した)

(翔)

本局の使用駒

本局では、関西駒の会の林田英男さん制作・提供の駒が使用されています。書体は錦旗です。

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(写真は検分時)

(翔)

対局者のおやつ

11時に、対局者のおやつが用意されます。

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(里見香奈倉敷藤花の注文はアイスミルクティーとピオーネジュース)

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(西山朋佳女王・女流王将の注文はモンブラン。また対局開始前にアイスカフェオレとリンゴジュースが用意されている)

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(今年から撮影場所が変わりました)

(翔)

10時半ごろの控室

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(ネット中継解説の有森浩三八段を中心に、大橋貴洸六段、石本さくら女流二段も加わって検討している)

(翔)

里見倉敷藤花が仕掛ける

初手▲5六歩から中飛車にした里見倉敷藤花は、西山女王・女流王将が△2二飛と向かい飛車にしたのを見て、▲2八飛と2筋に振り直しました。

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本棋戦は持ち時間各2時間(チェスクロック使用、使いきると1手60秒未満の秒読み)と、現行のタイトル戦では最も早指しです。序盤は速いペースで進み、早くも里見倉敷藤花が仕掛けました。

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(翔)

同一カード年度最多対局記録

里見倉敷藤花と西山女王・女流王将の対局は、今年度23局目です。

公式戦では下記2例があります。(肩書は年度末のもの)
2000年度 羽生善治五冠(16勝)-(7勝)谷川浩司九段
2005年度 羽生善治三冠(14勝)-(9勝)佐藤康光棋聖

今年度の里見-西山戦はここまで里見倉敷藤花12勝、西山女王・女流王将10勝と拮抗しています。本局で西山女王・女流王将が勝てば、明日の第3局が棋界新記録の年度24局目になります。

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(太字はタイトル戦決着局)

タイトル戦番勝負でない対局は2局だけ。大成建設杯清麗戦では挑戦者決定戦で対局し、岡田美術館杯女流名人戦では「ラス前」で1敗同士の大勝負を制した西山女王・女流王将が9回戦も勝って挑戦を決めていて、いずれもタイトル挑戦に直結する対局でした。

(翔)

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