前夜祭(6)
(前夜祭開始から1時間あまりで、翌日の対局に備えて両対局者は退室)
(壇上では立会人の西村九段と大盤解説会の解説を務める稲葉八段、聞き手の加藤桃女流三段が登壇して第1局の見どころなどを話した)
(西村一義九段)
「里見香倉敷藤花は女流棋界の第一人者。挑戦者の伊藤女流三段や、明日の大盤解説会聞き手を務める加藤女流三段も奨励会で鍛えられた実力者。女流棋士が素晴らしい進歩をしており、これからまだまだ強くなる。明日は両者の熱戦を楽しみにしている」
(稲葉陽八段)
「基本的には居飛車党の伊藤女流三段と、振り飛車党の里見倉敷藤花。ただ、この二人の対戦となると相振り飛車がいちばん多い。
里見さんが公式戦で男性棋士に初めて勝ったのは私で、大きなニュースになった。
伊藤さんは女流棋士のなかで今年度最高勝率となっている。最強の挑戦者がきたな、という印象を持っている」
(加藤桃子女流三段)
「全力を出して戦う姿を間近で見られる。そういった精神を見習いたい」
(書き起こし:武蔵記者)
(写真:潤)