« 2014年11月 | メイン | 2015年11月 »

2015年9月

2015年9月28日 (月)

本日の棋譜

P1280683_kihu
本局をご観戦いただき、誠にありがとうございました。
第23期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負の日程は以下の通りです。

第1局 11月10日(火) 東京・将棋会館(東京都渋谷区)
第2局 11月23日(月・祝) 倉敷市芸文館(岡山県倉敷市)
第3局 11月24日(火) 倉敷市芸文館(岡山県倉敷市)

(虹)

里見女流二冠インタビュー

P1280678_intabu 

――千日手局を振り返っていかがでしたか。
里見 一方的に攻める展開で途中まではよかったと思っていましたけど、56手目△5六角と打たれたところはこちらの方が囲いが薄くて自信がありませんでした。千日手になって、こちらとしては歓迎でした。

――指し直し局を振り返っていかがでしたか。
里見 呼び込みすぎてまた局面を悪くしてしまったのですけど、本田さんに小さいミスというか、49手目▲2二とのところで先に▲5三桂成とされると少し自信がありませんでした。ただそれは、悪いなりに力が出しやすい局面なのかなとは思いました。実戦はそれを逃されて指しやすくなって、玉形がしっかりしていたので安心して攻めることができたと思います。

――三番勝負へ向けての意気込みをお聴かせください。
里見 甲斐さん(智美倉敷藤花)は研究熱心な方で、対局できるのが楽しみです。休んでる期間が長くてなかなかうまくいかないことも多いですけど、目の前の対局を一生懸命に考えられるように、そういう状態になるように日々頑張っていけたらと思います。

(虹)

感想戦の様子

P1280607_e_satomi01

P1280599_e_honda01

P1280613_e_satomi02

P1280634_e_honda02

P1280623_e_heya01 (感想戦は17時25分まで行われた)

(虹)

終局直後の様子

P1280649_e_sato00 (里見女流二冠が挑戦権を獲得。倉敷藤花への復位を目指す)

P1280596_e_hon00 (千日手を乗り越えた末の熱戦だったが、本田女流三段は届かず)

P1280591_e_heya00 (感想戦の様子)

(虹)

挑戦者は里見女流二冠

Kurashikitouka201509280102_70

▲本田-△里見戦は70手で里見女流二冠の勝ちとなりました。
終局時刻は16時49分。消費時間は▲本田2時間0分、△里見1時間41分(チェスクロック使用)。

(飛龍)

終盤戦入り

_b55控室ではここで(1)△6二香と(2)△6三香が主に検討されました。
(1)△6二香は先手も戦えるという結論でした。以下▲8六桂△6五銀▲9四桂△同香▲9五歩(下記A図)で、6二に打った香が後手玉の逃げ道を封鎖しています。

_baa61戻って、(2)△6三香は後手が余せる展開になりそうとのこと。以下▲5三桂打△5一金寄▲3二と△4五歩▲4四角△6五銀▲4二と△6六桂(下記B図)が一例で、後手の攻めの方がわずかに早いとの見込みです。

_bb64しかし実戦は(3)△6九角でした。
「攻めるにしても予想外でした」(村田顕五段)
「▲5九香と打ったのでは先手がつらそうです。先手はここで何かやるしかないですが、何を指せばいいか」(菅井六段)

(虹)

やや後手ペースか

_b51「5三の銀を6四へ逃がせたので、後手を持ってみたいです。ただ▲3一飛と打ってこれからでしょうか。形勢自体は難解ですね」(村田顕弘五段)

P1280584_1600c_akii (村田顕五段が検討に加わった。控室には各棋士が入れ替わりで訪れている)

(虹)

16時頃の控室

P1280574_1500ahasegawa_2 (長谷川優貴女流二段が来訪)

P1280565_1600b (外出から戻ってきた村田智穂女流二段と継ぎ盤を囲む)

(虹)

互いに引かぬ

_b42_2本田女流三段が6筋・3筋と動き、里見女流二冠が自然に応じています。「こういう展開、里見さんは以前から得意でしょうね」と千田五段。

_b44▲6五桂に△3六歩!と踏み込みました。代えて△4二銀と引く手が本線として検討されていたため「おお!逃げませんか!」と控室に声が響きます。

P1280552_z2_honda (千日手局と同様に攻め合いの中盤戦へ)

(虹)

じっくりと組み合う

_b37「居飛車党としては次に▲6五歩と突けると気持ちいいです。なので後手としては△6四歩と受けておきたいですし、そう指すと思います。そこで筋として(1)▲6五歩△同歩▲同桂というのがあります。△6四銀と逃げると▲3一角が痛いです。また後手からは△1四角という手があるので、5八金が移動する展開(4七への成り込みが受けにくくなる)には注意が必要です。(2)▲1六歩ならまったりとした流れです」(千田五段)

P1280561_kisi1525tida (千田五段は先手から動く展開も視野に入れた検討を行う)

(虹)

カテゴリ