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2014年9月

2014年9月29日 (月)

三番勝負日程

第22期 大山名人杯倉敷藤花戦 三番勝負は以下の日程で行われます。

第1局 11月5日(水)東京・将棋会館(東京都渋谷区)
第2局 11月22日(土)倉敷市芸文館(岡山県倉敷市)
第3局 11月23日(日)倉敷市芸文館(岡山県倉敷市)

Img_6888本局の棋譜。

本日の中継は以上で終了いたします。
ご観戦誠にありがとうございました。

(八雲)

感想戦

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【山田久美 新女流四段インタビュー】
――久しぶりにタイトル挑戦者となり、同時に四段昇段も達成されました。
「挑戦者になれたことがまず一番で、久々というよりは、初めて挑戦者になった気持ちです。四段に昇段というのは、あと1勝というのは知っていました。今日負けてしまうと、たぶん対局が来年までなくなってしまうので……。今日は勝ちたかった、ということはありますが、相手のあることですから、気負わずに臨もうと思いました」

――三番勝負まで1カ月ほどありますが、どういう気持ちで過ごされますか。
「いま(挑戦者に)なったばっかりなので、ちょっとまだ……。でも、倉敷の方に面白いと言っていただけるような将棋を指したいというのはあります。でも自分のペースは崩さないようにしたいです」

【貞升女流初段インタビュー】
――残念ながら敗れてしまいましたが、一言お願いできますか。
「はい。(挑戦者決定戦に進出するまで)結構逆転勝ちが多かったので、ここまで来ることができた、という気持ちはありました。地道に勉強して、また来られるように頑張りたいと思います」

(八雲)

終局直後の様子

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終局後すぐに感想戦が始まった。
※インタビューは感想戦後に行われる予定です

Img_6821快勝でタイトル挑戦を決めた山田女流三段。
47歳8カ月での女流タイトル戦登場は、これまでの記録(46歳2カ月=関根紀代子女流六段)を更新した。また、25年振りのタイトル戦登場も新記録となる。

Img_6827貞升女流初段は力が発揮できなかった。

(八雲)

山田女流三段が挑戦権獲得

149_2図の局面で貞升女流初段が投了。山田女流三段がタイトル挑戦を決めました。終局時刻は15時31分。消費時間は両者とも2時間0分。

(牛蒡)

先手勝勢

117

15時10分頃の局面。両者とも1分将棋に入っています。
手のなくなった後手は8筋~9筋を絡めて必死の手作りを目指しますが、その間に先手の金がスルスルと前進して、いよいよ後手陣を攻め潰す態勢が整いました。控室は先手勝勢で見解が一致しています。

(八雲)

非常手段の端攻め

85図は14時50分頃の局面。貞升女流初段は少し前に持ち時間を使い切って1分将棋に入っています。山田女流三段は80手の時点で9分残していました。
後手は天王山の位を先手に譲って苦しくなっています。そこで貞升女流初段は、△3五銀と出て1筋と3筋を絡めた非常手段の攻めに出ています。玉頭戦で手にすることができれば逆転の目が出てきますが、現状は先手がかなり優勢と見られています。

Img_6798昼休明けに険しい表情を見せる貞升女流初段。

(八雲)

天王山を巡る攻防

68

図は14時20分頃の局面。両者の駒が中央に集結しています。盤の中央、5五のマス目は将棋の天王山と言われるところ。互いに全力をあげて、天王山を制圧しようとしています。

Img_6806控室には新鋭の相川春香女流2級が来訪した。
最近メキメキと力をつけていると評判だ。

Img_6808偉大な先輩の斎田晴子女流五段が来訪し、継ぎ盤を挟んだ。
大庭美樹女流初段(奥側=LPSA所属)も来訪している。

(八雲)

後手は動く必要がある

60

図は13時45分頃の局面。消費時間は▲山田1時間18分、△貞升1時間38分。
控室では「先手の模様が良い」と見られています。このまま駒組みが続くと、先手は▲3六歩~▲3七桂で4五歩が安定し、さらに銀冠に組み替える発展力があります。そこまで組みあがれば先手が態勢勝ちを望めるようです。
したがって、後手はどこかで仕掛けを決断する必要があります。仕掛け方の例としては、△4四歩や、図の2手前の局面(先手の飛車が5六にいる)では△6二銀~△7三桂~△6五桂(▲同銀なら△6四歩の狙い)なども予想されていました。
いま指された△6二飛は6筋に歩を合わせる狙いもありますが、仕掛けのタイミングを計った意味合いが強いようです。いずれにしろ、本格的な戦いはすぐそこまで迫っています。

Img_6693落ち着いた指し回しで模様の良さを築いた山田女流三段。

(八雲)

本局の使用駒

本局の使用駒は「富月作・錦旗書」。

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(八雲)

対局再開

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貞升女流初段は早々に盤の前に戻って考えていた。

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Img_6775山田女流三段は再開の1分前に入室。

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Img_67895分ほど考えて、再開の一手▲6七金を着手。

Img_6791およそ2時間後には両者の持ち時間が尽きる。勝負どころの見極めが重要だ。

(八雲)

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