12時、図の局面で昼食休憩に入った。里見倉敷藤花は、自玉の正面から戦いを起こすという大胆な構想を披露した。本局の戦型である「相振り飛車」では相手の攻め駒(飛角)を目標にすることがしばしばあるが、本局のように全力で攻めかかる例はあまり見られない。里見倉敷藤花用意の作戦なのだろうか。岩根女流二段は間違いなく意表をつかれているだろう。
消費時間は▲岩根57分、△里見1時間2分と、ちょうど折り返し地点。再開後、里見倉敷藤花がどのように指し進めていくのか注目だ。昼食の注文は両対局者ともになし。再開は13時より。
(12時すぎの対局室。里見倉敷藤花は盤の前を動かず、考え続けている)
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