2026年4月 3日 (金)

終局直後の対局室

Dsc_4214(勝った伊藤叡王)

【勝った伊藤叡王のインタビュー】
――序盤はいかがだったでしょうか?

伊藤「飛車交換になる展開はそんなに前例がないと思うのですが、そのあとは手探りで進めていて。▲1五歩(37手目)と伸ばした手は緩手だったのかなという気がして、▲3五飛と打ったほうがよかったのかなと感じていて、昼食休憩のところは自信がなかったです」

――後手の攻勢が続いていたと思いますが、中盤はいかがでしたか?

伊藤「かなり後手に選択肢の多い展開で、こちらとしては話されずについていけるかだと思っていました」

――終盤はいかがでしたか?

伊藤「3三の飛車が使えない展開になってきて、そのあたりから少しずつ面白くなってきたのかなという気がしていました。ただ、最後まで際どい局面が続いていたかなと思います」

――勝ちを意識したのはどのあたりですか?

伊藤「▲5六角(113手目)と引いたところで勝ちになっているような気がしました」

――一局の総括をお願いします。

伊藤「飛車を持ち合う展開は珍しいと思いますが、その後のバランスの取り方に課題が残った将棋でした」

――シンガポール対局について。

伊藤「今回もシンガポールの魅力を知ることができましたし、貴重な経験をさせていただいたと思います。対局も普段通りに臨むことができました」

――次局の抱負をお願いします。

伊藤「いいスタートを切ることができたので、次も引き続きしっかり準備をして臨みたいと思います」

Dsc_4233(敗れた斎藤八段)

【敗れた斎藤八段のインタビュー】
――序盤はいかがでしたか?

斎藤「珍しい将棋を目指した感じで、飛車交換になる華やかな展開で指してみたいと思っていて。少し楽しみが多くなってきたかなという場面を感じていましたが、ひと押しが見つからなかったです」

――中盤は主導権をにぎっている感じはありましたか?

斎藤「なにかよくなる筋があればなという感じではありましたが、選択肢が多いので正確に指すのは難しいんだろうなというか、手応えがあるという感じでもなかったです」

――自信がなくなったのはどのあたりですか?

斎藤「3三に飛車を打っていけそうに見えてしまったのですが、進むとずっと負担で。先手の角2枚のほうが大きかったので、飛車を打たないほうがよかったのか、もともと難しかったのか、ずっとわからなかったなという感じでした」

斎藤「後手番ながら楽しみのある将棋にはできていたかなとは思うのですが、中、終盤の力が及ばずといいますか、じわじわ時間を削られてしまって。頑張りが足りなかったという気がします」

――初の海外対局について

斎藤「普段にない貴重な経験というか、前々日に入ってという工程だったので、今までにない体験と、それもありつつ対局は普段通りの環境、むしろ普段以上に充実したといいますか、おもてなしをいただきました。普段以上にいい環境を作っていただきました」

――次局以降の抱負

斎藤「少し開きますので、いろいろと準備をして巻き返せるような展開を目指したいと思っております」

Dsc_4190(終局直後の対局室)

Dsc_4243(敗戦を振り返る斎藤八段)