戦型は角換わりになりました。木村九段、三浦九段のコメントは以下の通りです。
「永瀬七段が腰掛け銀ではなく早繰り銀を採用し、後手が△3三角と手放す展開になりました。私は昨年の王将戦の▲渡辺明-△豊島戦で、先手が快勝したのが印象に残っています。後手は玉形がまとめにくいので、このまま攻められないときつくなります。3三の角が働くかどうかですね。先手は玉を固めてから攻めればいいので、方針がわかりやすいといえます。▲6六歩を突くかどうかがひとつのポイントです」(木村九段)
「先手が▲6八金右から固めた場合は、後手は何もしなかったらひどい目に合うので攻めていきますが、居玉なので反撃の当たりが強いです。形勢は互角でも、実戦的には先手が勝ちやすいので、高見さんがどうバランスを取るかが大事ですね。後手は悪くなるとそのままだめになるので、神経を使います」(三浦九段)