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2023年10月

2023年10月23日 (月)

感想戦

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以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦いただきましてありがとうございました。
第3局もどうぞお楽しみに。

(潤)

主催紙インタビュー

終局後、感想戦に先立ち、主催紙インタビューが両対局者に行われました。

Img_5512(終局直後の様子。このあと、感想戦に先立ち、主催紙インタビューが行われた)

Img_5510(勝って新人王に望みをつないだ藤本渚四段)

―― 第2局を勝たれての感想をお願いします。

藤本 第1局に負けていたので、次に負けたら終わりというプレッシャーを感じていたんですけど、それを力に変えることができたかなと思っています。

―― 本局を終えた感想はいかがですか。

藤本 全体的に押し気味に進められていたとは思うんですけど、終盤で勝ちになったと思ったところから、なかなか勝ちにならなくて、何度もそういったことがある終盤戦でした。

―― 第3局に向けての抱負をお願いします。

藤本 この2局を指して、上野さんの強さを嫌というほど分かったので、あまり気負わずに指していきたいと思います。

Img_5511(上野四段は公式戦初黒星も、淡々とインタビューに受け応えた)

―― 第2局は落とされて、1勝1敗となりました。本局を振り返っていただけますか。

上野 序中盤は失敗気味かなと思っていて、途中、抑え込まれそうで段々と苦しくなってきたんですけど、お互いに残り時間が少なくなってきて、終盤はチャンスが来たと思ったんですけど、一分将棋で正解の順が指せなかったように思います。

―― 勝ちになったと思われた瞬間はあったのでしょうか。

上野 チャンスが来てるとは思ったんですけど、ちょっと正しい順が分からなかったですね。

―― 第3局に向けての抱負をお願いします。

上野 準備をしっかりして、いい将棋が指せるように頑張りたいと思います。

(潤)

藤本四段が1勝を返す

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第54期新人王戦決勝三番勝負第2局は、181手で藤本四段の勝ちとなりました。終局時刻は17時41分。消費時間は▲藤本3時間0分、△上野3時間0分(持ち時間各3時間、チェスクロック使用、切れたら1手60秒未満の着手)。
ともに1勝を上げて三番勝負はフルセットに。第3局は10月31日(火)、大阪市福島区「関西将棋会館」で行われます。

(虹)

藤本四段が勝勢に

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図から藤本四段は▲4五銀。タダ捨てで後手玉への寄せを目指しました。畠山鎮八段は「これは寄りました」と断言。激闘に終止符が打たれようとしています。

(潤)

第二ラウンド

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負け筋のあった藤本四段ですが上野四段も決めきれずに互いに中段玉に。藤本四段は敵陣のカナ駒を除去し終えたあとに▲8四歩と飛車を取り払い、相入玉も踏まえた第二ラウンド辞さずの姿勢で勝ちを目指しました。畠山鎮八段は「いい将棋ですね。大熱戦で、すごい将棋です」との感想を述べています。

(潤)

逆転?

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図から藤本四段は▲7六玉。控室では▲7八玉と下に逃げて余しにいく手が有力とされていました。本譜は▲7六玉△6六銀成▲同角△同歩の進行。これだと先手は寄せ合いで勝つ必要があり、控室ではまだ明快な順が発見されていません。逆転して上野四段がよくなった可能性もありそうです。

Img_5509(最終盤の検討に力が入る井上九段と畠山鎮八段)

(潤)

上野四段、藤本四段の順に一分将棋に

16時37分、上野四段が先に持ち時間を使いきって一分将棋に入ると、藤本四段も16時44分に持ち時間を使いきり、両者一分将棋に入りました。第1局では上野四段が持ち時間を残して勝利を収めましたが、本局では時間の使い方が物語るように、激闘となっています。
Photo_6(藤本四段は第1局に続いて一分将棋に入った)

(潤)

スクラム合戦

2023102399図は16時15分頃の局面。藤本四段が7八から6七に金を上がったところです。これで8枚の金銀はすべて自身の三段目より上に配置される形となり、スクラム合戦の様相を呈しています。上野四段はこの▲6七金を後悔させるべく、△8三桂と自陣桂を配置して△7五桂を見せ、先手陣のスクラムを崩しに掛かりました。

Photo_5(上野四段は自陣桂で先手のスクラムを崩しに掛かった)

(潤)

再び師匠が控室に

2023102389図は16時前の局面。上野四段が5分ほど考えており、残り時間は先に20分を切りました。控室には再び師匠の井上九段が姿を見せ、「ここから△6三銀のときにどうやんのかなー。先手がいいとは思うんやけど、上野君が苦しい割に、よく耐えている感じですね」との印象を述べました。その後、△6三銀が8分ほど使って指されたると、「なんかもったいないねー」と発しました。

Img_5496(16時前の控室。師匠が再び姿を見せた)

Img_5500(井上九段は「何か苦しい割に上野君がよく耐えている感じですね」との印象を述べた)

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(潤)

ほぐれてきたか

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図は15時10分頃の局面。3三の地点で桂交換が行われたところで、両者の残り時間は45分ほどとほぼ横並びになりました。控室の評判は先手持ちが続いていますが、畠山鎮八段は「先手が決めにいくというほどの差があるようには思えませんし、後手視点だと『苦しいけれどほぐれてきたな』という感じです」との印象を示しました。上野四段にもまだまだ十分に楽しみやチャンスのある将棋のようです。

Photo_4(藤本四段は相掛かりでフルセットへの持ち込みを狙った)

Photo_3(上野四段は2連勝で優勝を決められるか)

(潤)