14時50分、この局面で齊藤三段が45分以上の長考に沈んでいます。強く攻め合うならば(A)▲4五歩△3七歩成▲4四歩△4八と▲4三歩成△6二玉に▲5三と(変化A図)でと金を捨て、以下△同玉に▲3四馬が金銀両取りで厳しく迫れます。
一方で畠山鎮八段は「最近の感覚だと1歩の入手を主張に、利かされを受け入れるほうが普通かもしれないです」として(B)▲2八銀を示しています。以下△4六銀▲2四馬△3七歩成▲4六馬△4八と(変化B図)が進行の一例で、こうなると引かされた銀が2九飛の障害物になります。
(相手を長考に追い込んだ池永四段。形勢を盛り返すことはできるだろうか)
(虹)