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昼食休憩の▲4五銀の局面から、△7五歩▲3四銀△8六歩と進みました。右銀を繰り出して2筋の突破を目指す出口三段に対し、藤井聡七段は7筋、8筋方面から手をつけ、攻め合いの姿勢を見せています。以下▲同歩△同飛▲2三銀不成と進めば、一気に決戦になりそうです。
(夏芽)
(再開5分前には両対局者とも席に戻っていた)
(12時40分、冨田三段が「時間になりました」と再開の合図を告げると)
(藤井聡七段は、あぐらから正座に座り直す)
(しかし、すぐに次の一手を指すことなく、藤井聡七段の長考は続いた)
(昼食休憩時の対局室)
(本局で使われている駒は、児玉龍兒師作の源兵衛清安書)
(昼食休憩までの棋譜)
(藤井聡七段の扇子。かなり使い込まれている)
(出口三段は上着を脇息にかけたまま休憩に出たようだ)
(藤井聡七段の昼食はぶっかけうどん定食)
(出口三段の昼食はカツ丼。ふたりとも小雀弥からの注文だった)
12時、図の39手目▲4五銀の局面で藤井聡七段が27分考え、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲出口三段42分、△藤井七段1時間0分。対局は12時40分から再開されます。
両者は、本局が公式戦での初手合いですが、2016年の第59回奨励会三段リーグで1度対戦があり、藤井三段(当時)が勝っています。この回は、藤井三段が13勝5敗の1位で四段昇段を果たしており、出口三段は12勝6敗で6位。2位の大橋貴洸三段(現四段)と同じ成績でしたが、順位差で昇段には届きませんでした。
現在、出口三段は23歳で三段リーグ12期目。3日前に行われた第64回の開幕戦では連勝スタートを決めています(三段リーグ通算成績は111勝89敗、勝率0.555)。
(西川和宏六段は出口三段の将棋を「切れ味の鋭い天才型」と評価する)
盤上は37手目▲5六銀まで進んでいます。出口三段は腰掛け銀に組んでいますが、対する藤井聡七段がどう受けるか。△5四銀と同じように上がるのは▲7五歩や▲7一銀の筋を狙われるため、後手としては指しづらいと言われています。
(最年少棋士の藤井七段は、今期が新人王へのラストチャンスになる)
両対局者のこれまでの新人王戦の成績です(対戦相手の段位は対局当時のもの)。
(駒袋から駒を出す藤井聡七段)
(両者、初形の配置に駒を並べていく)
(振り駒をするのは出口三段と同期の冨田三段)
(振り駒の結果はと金が4枚、出口三段の先手に決まった)
(対局室には多くの報道陣が取材に訪れている)
(定刻の10時、立会人の畠山成八段が開始の合図を告げる)
(対局開始の一礼)
(先に対局室に入ったのは出口三段。時刻は9時42分だった)
(9時44分、続いて藤井聡七段が入室)
(左から記録係の冨田三段、観戦記担当の池田将之さん、立会人の畠山成八段)