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2018年10月

2018年10月10日 (水)

局面が動く

△8六歩


昼食休憩の▲4五銀の局面から、△7五歩▲3四銀△8六歩と進みました。右銀を繰り出して2筋の突破を目指す出口三段に対し、藤井聡七段は7筋、8筋方面から手をつけ、攻め合いの姿勢を見せています。以下▲同歩△同飛▲2三銀不成と進めば、一気に決戦になりそうです。

藤井聡七段

(夏芽)

対局再開

再開前
(再開5分前には両対局者とも席に戻っていた)

藤井聡七段

出口三段

冨田三段
(12時40分、冨田三段が「時間になりました」と再開の合図を告げると)

藤井聡七段
(藤井聡七段は、あぐらから正座に座り直す)

対局再開
(しかし、すぐに次の一手を指すことなく、藤井聡七段の長考は続いた)

(夏芽)

昼食休憩時の対局室

対局室
(昼食休憩時の対局室)

駒
(本局で使われている駒は、児玉龍兒師作の源兵衛清安書)

棋譜
(昼食休憩までの棋譜)

扇子
(藤井聡七段の扇子。かなり使い込まれている)

上着
(出口三段は上着を脇息にかけたまま休憩に出たようだ)

(夏芽)

両対局者の昼食

ぶっかけうどん定食
(藤井聡七段の昼食はぶっかけうどん定食)

カツ丼
(出口三段の昼食はカツ丼。ふたりとも小雀弥からの注文だった)

(夏芽)

昼食休憩

▲4五銀

12時、図の39手目▲4五銀の局面で藤井聡七段が27分考え、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲出口三段42分、△藤井七段1時間0分。対局は12時40分から再開されます。

(夏芽)

三段リーグでの対戦

両者は、本局が公式戦での初手合いですが、2016年の第59回奨励会三段リーグで1度対戦があり、藤井三段(当時)が勝っています。この回は、藤井三段が13勝5敗の1位で四段昇段を果たしており、出口三段は12勝6敗で6位。2位の大橋貴洸三段(現四段)と同じ成績でしたが、順位差で昇段には届きませんでした。

三段リーグ

現在、出口三段は23歳で三段リーグ12期目。3日前に行われた第64回の開幕戦では連勝スタートを決めています(三段リーグ通算成績は111勝89敗、勝率0.555)。

出口三段

西川和宏六段
(西川和宏六段は出口三段の将棋を「切れ味の鋭い天才型」と評価する)

(夏芽)

腰掛け銀

▲5六銀

盤上は37手目▲5六銀まで進んでいます。出口三段は腰掛け銀に組んでいますが、対する藤井聡七段がどう受けるか。△5四銀と同じように上がるのは▲7五歩や▲7一銀の筋を狙われるため、後手としては指しづらいと言われています。

藤井七段
(最年少棋士の藤井七段は、今期が新人王へのラストチャンスになる)

(夏芽)

両対局者の新人王戦成績

両対局者のこれまでの新人王戦の成績です(対戦相手の段位は対局当時のもの)。

藤井七段成績

出口三段成績

(夏芽)

開始前の様子(2)

藤井聡七段
(駒袋から駒を出す藤井聡七段)

出口三段
(両者、初形の配置に駒を並べていく)

冨田三段
(振り駒をするのは出口三段と同期の冨田三段)

振り駒
(振り駒の結果はと金が4枚、出口三段の先手に決まった)

開始前
(対局室には多くの報道陣が取材に訪れている)

畠山成八段
(定刻の10時、立会人の畠山成八段が開始の合図を告げる)

対局開始
(対局開始の一礼)

(夏芽)

開始前の様子(1)

出口三段入室
(先に対局室に入ったのは出口三段。時刻は9時42分だった)

出口三段

藤井七段入室
(9時44分、続いて藤井聡七段が入室)

藤井七段

立会席
(左から記録係の冨田三段、観戦記担当の池田将之さん、立会人の畠山成八段)

(夏芽)