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2016年10月

2016年10月 3日 (月)

感想戦

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決勝三番勝負第2局は10月11日(火)、東京・将棋会館で行われます。

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終局直後

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■増田康宏四段
―― 第1局を勝たれました。
増田 三番勝負の第1局は重要だと思っていたので、勝ててよかったです。
―― 内容としてはいかがですか。
増田 ずっと難しい将棋だったと思いました。終盤でこちらがよくなったと思ったんですが、最後におかしくしてしまって、危なかったです。
―― どのあたりが勝負どころでしたか。
増田 △6九角(60手目)と打って一気に攻めたところで、攻めがつながったので、あそこはよくなったかなと思いました。
―― 第2局に向けての抱負を。
増田 第2局も、しっかり準備して臨みたいと思います。

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■石田直裕四段
―― 今回は残念な結果でしたけども。
石田 チャンスもあったと思うんですが、それを生かせなかったですね。

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▲石田-△増田康 増田四段勝利

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122手までで、増田四段が石田四段をくだしました。終局時刻は17時54分。消費時間は▲石田2時間59分、△増田2時間59分。勝った増田四段は、優勝まであと1勝となりました。三番勝負第2局は来週11日(火)に、本局と同じく東京・将棋会館で行われます。

(睡蓮)

白熱の終盤戦

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石田四段の指した▲2五桂(111手目)が攻防手。先手玉は意外に耐久力があり、後手玉が危なくなっています。白熱の終盤戦になりました。

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金銀7枚

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増田四段は△7五金(82手目)と銀を取って、金銀7枚を手にしました。金銀の枚数比は形勢のバロメーターともいわれます。実際の形勢はどうなのでしょうか。Twitter解説の阿部光六段は「後手やや有利」という形勢判断です。

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猛攻の成否は

増田四段の猛攻が始まりました。後手の攻めは細いと見られていますが、先手も相当に怖い形です。控室では中村修九段が訪れて検討しています。中村修九段は第14期の新人王。Twitter解説の阿部光六段の師匠でもあります。

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増田四段が攻勢に出る

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図は増田四段が8筋の歩を交換して△8一飛と引いたところ。ここから▲4六角△5四歩▲5六歩△5三金▲8八玉△9五歩▲同歩△7五歩と進みました。

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持ち歩が1歩と少ないため意表を突く仕掛けですが、これで手になっているのでしょうか。田中寅九段は継ぎ盤で▲7五同銀△6九角▲4八飛△7七歩と並べて、「ギリギリの攻めだなあ」と話しています。

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15時過ぎの控室

控室には近藤誠也四段が訪れています。所司七段門下で、石田四段とは同門の間柄。談笑しながら継ぎ盤の検討に加わっています。

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渋い展開

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昼食休憩明けの再開から、じりじりとした展開が続いています。▲4五歩(43手目)は▲4六角と打つ空間を作った一着。増田四段は49分で△6三銀、石田四段は57分で▲6七銀と、互いに長考して銀を引きました。

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控室には遠山雄亮五段が訪れて検討に参加しています。スローペースの進行で、いつ戦いに入るのか、先が見えません。

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新人王師弟

これまでに師弟で新人王を獲得した例は下記のとおり。若松一門は三代に渡って新人王を獲得しました。増田四段が新人王になると、森下九段と師弟で新人王を経験することになります。

若松政和七段(第2期)
→井上慶太九段(第16期)
 →菅井竜也七段(第46期)

森信雄七段(第11期)
→山崎隆之八段(第31期、第35期)
→糸谷哲郎八段(第37期)

中村修九段(第14期)
→阿部光瑠六段(第45期)

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