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■増田康宏四段
―― 第1局を勝たれました。
増田 三番勝負の第1局は重要だと思っていたので、勝ててよかったです。
―― 内容としてはいかがですか。
増田 ずっと難しい将棋だったと思いました。終盤でこちらがよくなったと思ったんですが、最後におかしくしてしまって、危なかったです。
―― どのあたりが勝負どころでしたか。
増田 △6九角(60手目)と打って一気に攻めたところで、攻めがつながったので、あそこはよくなったかなと思いました。
―― 第2局に向けての抱負を。
増田 第2局も、しっかり準備して臨みたいと思います。
■石田直裕四段
―― 今回は残念な結果でしたけども。
石田 チャンスもあったと思うんですが、それを生かせなかったですね。
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石田四段の指した▲2五桂(111手目)が攻防手。先手玉は意外に耐久力があり、後手玉が危なくなっています。白熱の終盤戦になりました。
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増田四段は△7五金(82手目)と銀を取って、金銀7枚を手にしました。金銀の枚数比は形勢のバロメーターともいわれます。実際の形勢はどうなのでしょうか。Twitter解説の阿部光六段は「後手やや有利」という形勢判断です。
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図は増田四段が8筋の歩を交換して△8一飛と引いたところ。ここから▲4六角△5四歩▲5六歩△5三金▲8八玉△9五歩▲同歩△7五歩と進みました。
持ち歩が1歩と少ないため意表を突く仕掛けですが、これで手になっているのでしょうか。田中寅九段は継ぎ盤で▲7五同銀△6九角▲4八飛△7七歩と並べて、「ギリギリの攻めだなあ」と話しています。
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これまでに師弟で新人王を獲得した例は下記のとおり。若松一門は三代に渡って新人王を獲得しました。増田四段が新人王になると、森下九段と師弟で新人王を経験することになります。
若松政和七段(第2期)
→井上慶太九段(第16期)
→菅井竜也七段(第46期)
森信雄七段(第11期)
→山崎隆之八段(第31期、第35期)
→糸谷哲郎八段(第37期)
中村修九段(第14期)
→阿部光瑠六段(第45期)
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