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2012年10月

2012年10月31日 (水)

激しい玉頭戦か

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上の図は永瀬五段が△8四金と上がった局面。第1局の▲2六金を彷彿とさせるような金上がりだ。

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対する藤森四段は玉頭を突き捨てる▲9五歩。第1局と同様に激しい展開が予想される。

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(紋蛇)

蒲田将棋クラブ1

永瀬五段、藤森四段は蒲田将棋クラブ出身であることが知られている。昨日記者が訪問し、席主の奥村友朗さんに永瀬五段と藤森四段について話を伺った。

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-いつごろからお二人は蒲田将棋クラブにいらっしゃったんでしょうか?

永瀬君は小学5、6年生ぐらいですね。他の道場で指す相手がいなくなってうちを紹介してもらったようです。藤森君は5~6歳、それこそ将棋を覚える前から知ってますよ(笑)。

-あ、ということはお二人は昔から結構指していたんですね。

藤森君が17か18歳ぐらいの時に永瀬君が来たんですけどね、奨励会時代はよく指していました。

-いまでもですか?

二人ではやってないかなぁ。永瀬君はうちでよく研究会をやっているんですよ。手が空いたら奨励会員の子たちとも気軽に指してくれますね。藤森君は最近忙しいみたいだけど、仕事帰りとかにふらっとよってくれます。

-小さい時から見てきた二人が新人王戦の決勝を戦っているのは不思議な感じでしょうか?

いや、本当に不思議ですね。二人は蒲田名人戦でも何回もやっていますし。
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(蒲田名人戦の結果。棋士や奨励会員の名前がずらり)

-どちらを応援したらいいのか困ってしまいますね(笑)

そうですね、困りますね(笑)第1局も第2局もそうでしたが、水曜日も道場に集まって、見ながらみんなで検討しますよ。最終局も楽しみにしています。
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(朝の両対局者)

(紋蛇)

藤森四段が反撃

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図は13時30分頃の局面。角を打って歩得を狙った永瀬五段に対して、藤森四段も馬を作って反撃に出た。昼食休憩再開後から、また早いペースで進んでいる。

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(控室を訪れた甲斐智美女流四段)

(紋蛇)

おやつ

13時の対局再開時、両対局者に「かぼちゃのプリンとお菓子の盛り合わせ」が運ばれた。今日はハロウィンだ。

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(紋蛇)

対局再開

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(対局再開前からともに前傾姿勢)

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(対局再開の合図とともに姿勢を変えた藤森四段)

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(永瀬五段も変えたが、すぐに前傾姿勢に)

(紋蛇)



昼食注文

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永瀬五段の「うな重(梅)、肝吸い」(ふじもと)。

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藤森四段のなべ焼きうどん(ほそ島や)。

※対局者と同じものを注文して撮影しました。

(紋蛇)

昼食休憩

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△3四角(図)に藤森四段が9分使って昼食休憩。昼食休憩までの消費時間は▲藤森58分、△永瀬53分。対局は13時に再開される。昼食の注文は永瀬五段が「うな重(梅)、肝吸い」(ふじもと)、藤森四段は「なべ焼きうどん」(ほそ島や)。

△3四角の狙いは△2五角から歩を取っての飛車先逆襲だ(参考図1)。

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(紋蛇)

永瀬五段、仕掛けるか

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図は11時30分頃の局面。ここで△3四角と打つ手が検討されていた。

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狙いは△2五角と歩をとってからの2筋逆襲。受けにくいかと言われていたが、永瀬五段は△9四歩。じっと端歩を受けたので、まだ仕掛けのタイミングではないと見たのかもしれない。

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(控室には田村康介六段も姿を見せた)

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11時頃の局面

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図は11時頃の局面。戦型が決まるまでノータイムの指し手が多かった両対局者だが、ここにきて時間を使い始めている。

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(紋蛇)

戦型は角交換振り飛車へ

戦型は角交換振り飛車から相穴熊へ進んだ。

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「振り飛車には角交換」という格言もあったが、今は振り飛車から角交換する時代に。ますますプロの将棋は駆け引きが多くなり、複雑になっている。それを解説したのが上野五段の『将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編』(マイナビ)。10月に発売されたばかりの最新刊だ。

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(「級位者を対象にして書きました」と上野五段。「なぜプロ棋士は勝っても笑わないのか」など、コラムも充実している)

(紋蛇)