▲伊藤－△野原戦は伊藤女流三段が勝ちました。終局時刻は15時22分。消費時間は、▲伊藤２時間０分、△野原２時間０分。勝った伊藤女流三段は準決勝進出。次戦で香川愛生女流四段と対戦します。敗れた野原女流１級は、再挑戦トーナメントに回ります。

図は13時20分頃の局面。伊藤女流三段が堅陣を生かして好調に攻め続けています。野原女流１級は自玉が薄いだけに、真っ向からの攻め合いは望めない状況。攻防の手が求められています。

（伊藤女流三段）

（野原女流１級）

12時40分、対局が再開されました。

（野原女流１級の再開後の指し手は△３五銀だった）

（63手目▲５九角を着手する伊藤女流三段）

12時、この局面で野原女流１級が５分使って昼食休憩に入りました。消費時間は、▲伊藤43分、△野原１時間15分。昼食注文は、野原女流１級が海老グラタン（LAITIER）。伊藤女流三段の注文はなし。対局は12時40分から再開されます。

（昼食休憩時の高雄の間）

（伊藤女流三段側から撮影）

戦型は力戦形ですが、相矢倉に似た戦いになりました。図は△３四の歩を突いた局面。△３一玉～△２二玉と囲わずに動いていきました。３七角が好ポジションなので、まずはそこを切り崩そうとしています。

振り駒は伊藤女流三段の振り歩先で行われ、「歩」が４枚。伊藤女流三段の先手番で開始されました。

（駒を並べる両対局者）

（振り駒の様子）

（伊藤女流三段）（野原女流１級）

第３期大成建設杯清麗戦予選トーナメント、伊藤沙恵女流三段－野原未蘭女流１級の一戦を中継いたします。勝者は準決勝に進出します。
対局は１月25日（月）10時から、東京・将棋会館「高雄」にて行われます。持ち時間は各２時間（チェスクロック使用）。切れたら１手60秒未満の着手。先後は振り駒で決定されます。両者は本局が初手合いです。

【主催　大成建設株式会社】
https://www.taisei.co.jp/
【第３期大成建設杯清麗戦 予選トーナメント】
https://www.shogi.or.jp/match/seirei/3/yosen.html
【伊藤女流三段－野原女流１級戦 棋譜再生ページ】
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/3/seirei202101250101.html

本局のブログ更新は玉響、撮影は吟が担当します。よろしくお願いいたします。

（対局室では感想戦が行われている）

（勝った武富女流初段。中盤は苦しい局面に追い込まれていたようにも見えたが、じわじわと押し返して勝負形に。最後は一瞬の隙を見逃さずに一気に寄せきった。１、２回戦に続いて強敵を下し、３回戦を突破。初の本戦出場にあと３勝とした）

敗れた伊奈川女流初段。仕掛けからうまく手をつないでペースを握ったが、玉頭から手をつけられて体をひっくり返されてしまった。予選トーナメントはここで敗退。再挑戦トーナメントに回る。

東京で行われていた▲伊奈川－△武富戦は14時12分、86手までで武富女流初段の勝ちとなりました。消費時間は▲伊奈川１時間52分、△武富１時間39分。
勝った武富女流初段は予選トーナメントの準々決勝に進出。次戦で中村桃子女流初段と対戦します。敗れた伊奈川女流初段は再挑戦トーナメントに回り、敗者復活での本戦出場を目指します。

２筋を突破されてピンチを迎えていたようにも見えた後手でしたが、休憩明けの△２二歩～△３二歩は粘り強い指し回しでした。桂損を甘受して先手の狙い筋を消し、８筋からの攻めをなんとか間に合わそうとしています。図まで進むと後手の攻めも相当で、次に△８六銀と出る形が非常に厳しくなります。容易に土俵を割らない力強いしのぎで後手が勝負形に持ち込もうとしています。

（武富女流初段）