2020年4月 3日 (金)

20200403e石本女流初段が△6五歩(図)と仕掛けたのに対して中村女流初段が9分使ったところで正午になり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲中村1時間0分、△石本59分(チェスクロック使用)。昼食の注文は、ともにありませんでした。対局は12時40分に再開されます。

Dsc_12481 (12時5分の対局室。石本女流初段が盤の前に残っていた)

20200403d図は11時40分頃の局面です。後手が△7四歩から7筋の位を奪還しましたが、まだ本格的な戦いにはなっていません。ともに小刻みに時間を使いながら、慎重に駒組みを進めています。

Dsc_12371 (中村桃女流初段)

20200403a図は10時35分頃の局面です。出だしから微妙な駆け引きがあった末に、中村桃女流初段は7筋の位を取ったうえで向かい飛車に。石本女流初段も中村桃女流初段と同じく振り飛車党ですが、本局では1筋の位を取ったことを生かすべく、居飛車を選びました。

Dsc_12361 (石本女流初段)

対局は定刻通りの10時に開始されました。

Dsc_12141 (石本女流初段は、9時35分には下座に着いていた)

Dsc_12201 (中村桃女流初段の入室は9時46分)

Dsc_12241 (中村桃子女流初段)

Dsc_12251 (石本さくら女流初段)

Dsc_12281 (中村桃女流初段の振り歩先で行われた振り駒の結果は、歩が4枚。中村桃女流初段の先手と決まった)

Dsc_12421 (対局開始。中村桃女流初段の初手は▲7六歩)

Dsc_12441 (石本女流初段は△3四歩と返す)

Dsc_12471 (ベスト4入りを果たすのはどちらか)

Ns

おはようございます。本日は第2期ヒューリック杯清麗戦予選再挑戦トーナメント、中村桃子女流初段-石本さくら女流初段戦を中継いたします。本戦(ベスト4)入りの椅子の最後の一つを争う一番です。対局は東京・将棋会館「銀沙」で10時開始。持ち時間は各2時間(チェスクロック使用)。先後は振り駒によって決定されます。
両者の女流棋戦での対戦は本局が2局目で、2013年に指された初手合いでは、当時まだアマチュアだった石本女流初段が勝っています。

【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/2/seirei202004030101.html

2020年3月30日 (月)

以上で本局の中継は終了となります。ご観戦いただきまして、ありがとうございました。

Photo_16(勝った上田女流四段は本戦進出が決まった)
Photo_17(切り合いの終盤になり、「怖くて何度も確認しました」と振り返る)Photo_19(中村真女流三段はここで敗退。どうも仕掛けが無理気味だったようだ)

Photo_20(感想戦は別室で30分ほど)

20200330g

さらに進んで攻め合いは激しさを増しています。この▲4三歩は部分的には厳しいですが、後手の桂2枚も先手陣の急所をにらんでいます。問題は後手玉が詰めろになっているかどうか。詰めろでないなら△3七香などで反撃して後手が勝ちそうです。

20200330e

中村真女流三段は5四にいた馬を切り飛ばし、▲5四桂と打って後手陣に迫ります。後手は4二銀を逃げると▲7二竜の王手角取りを喫してしまうので、ここは手を抜くことになりそうです。持ち駒の角桂桂香を使った厳しい攻めがあるかどうか。勝負どころです。

20200330d

再開から15分ほどで図の局面に。互いに敵陣に飛車を打ち込んでの攻め合いになりましたが、上田女流四段はじっと△4四歩と打ちました。先手からの▲4四桂を消しつつ、4五桂を支えた一石二鳥の1手といえそうです。現状は駒の損得こそほとんどありませんが、△8九飛成が残っている分だけ先手が忙しそうです。

Photo_15 (激しい攻め合いのなか、上田女流四段は△4四歩と冷静な一着を放つ)