2020年12月18日 (金)

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戦形は矢倉の力戦形になりました。得意のウソ矢倉で進める武富女流初段に対し、伊奈川女流初段は左美濃急戦で対抗。今期予選1回戦の▲加藤桃子女流三段-△武富戦の類似形となりました。

図は先手が仕掛けて中盤戦に入った局面。▲1六歩~▲4七金と力をためたのが伊奈川女流初段の工夫で、桂頭をケアしてから▲4五歩と仕掛けました。対する後手は、△6四銀~△7四歩と対応。前例に比べると後手も攻め味のある形です。▲4五歩に△5三銀上、▲3五歩に△7五歩と強く反発し、虎視眈々とカウンターを狙っています。▲加藤桃-△武富戦は盤面右側の戦いになりましたが、本譜は盤を広く使った戦いになりそうです。

2 (伊奈川女流初段。細かく手をつないでいく攻めが持ち味だ。本譜は望みどおり先攻する形になった)

11 (先手番となった伊奈川女流初段。
 伊奈川女流初段は千葉県木更津市の出身。所司和晴七段門下)

12 (後手番となった武富女流初段。
 武富女流初段は佐賀県佐賀市の出身。中田功八段門下)

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14(記録係を務めるのは中倉宏美女流二段。写真は1回目の振り駒のもので、高く舞い上がった駒は畳の上で跳ね返り、奇跡的に立ってなんと振り直しになってしまった。手番は2回目の振り駒で決定している)

対局は定刻どおり10時に開始されました。
振り駒は歩が4枚。本局は伊奈川女流初段が先手番となりました。

伊奈川女流初段と武富女流初段はともに攻める居飛車党。伊奈川女流初段は角換わりや相掛かり、横歩取りと何でも指しますが、武富女流初段は相居飛車の将棋では矢倉の力戦形を多用しています。本局も図まで進み、得意の矢倉模様の出だしとなっています。

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第3期大成建設杯清麗戦は予選トーナメントと再挑戦トーナメントが平行して行われています。予選トーナメントは3回戦が進行中。本日はその中から伊奈川愛菓女流初段と武富礼衣女流初段の一戦をお送ります。両者は本局が初手合い。現在4連勝中と好調な二人の対戦になりました。

対局は2020年12月18日(金)10時から、東京・将棋会館「桂」で行われます。持ち時間はチェスクロック使用の各2時間、使いきると1手60秒未満での着手。先後は振り駒で決定されます。

【第3期 予選トーナメント】
https://www.shogi.or.jp/match/seirei/3/yosen.html
【主催 大成建設株式会社】
https://www.taisei.co.jp/

2020年12月14日 (月)

隣で対局が続いていたため、感想戦は別室の「桂」に移って行われました。本局の勝利で女流二段に昇段した石本女流二段は「ずっと苦しいと思っていた。最後も負けの順があると思った」、敗れた中村女流三段は「やり損ないましたね」と振り返っていました。

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石本女流初段が中村女流三段に勝ちました。投了図の先手玉は▲6八玉△6七金までの詰み。終盤はどちらが勝ちかわからない激戦が続きました。終局時刻は14時57分。消費時間は両者2時間。勝った石本女流初段は勝ち星規定によって女流二段昇段を決めました。次に本田小百合女流三段-宮宗紫野女流二段戦の勝者と戦います。

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対局再開からパタパタと手が進みました。石本女流初段は金桂交換の駒得になりましたが、その金を△8五金(図)と受けに使うのではやや苦しい印象です。中村女流三段は持ち駒の桂2枚をどう使って後手玉に迫るか、腕の見せどころといえます。

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12時、石本女流初段の手番で昼食休憩に入りました。次に▲8四歩が見えていて、石本女流初段は忙しい状況です。消費時間は▲中村女流三段54分、△石本女流初段1時間5分。昼食は両者とも注文なし。休憩に入っても、石本女流初段は盤面に集中していました。対局は12時40分に再開されます。

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戦型は両者得意の相振り飛車になりました。石本女流初段が3筋に拠点を作り、中村女流三段は居玉のまま銀を繰り出して中央の厚みで対抗しています。どちらも負けず積極的です。ただ、玉の堅さに差があるため、先手が神経を使う展開にはなりそうです。