2021年11月 9日 (火)

◆里見 香奈(さとみ かな)清麗(女流名人・女流王位・女流王将・倉敷藤花)◆
1992年3月2日生まれ、島根県出雲市出身。森けい二九段門下。2004年、女流2級。2020年、女流六段。女流棋士番号は33。 タイトル戦登場は57回。獲得は清麗2期、女王1期、女流王座4期、女流名人12期(クイーン名人)、女流王位7期(クイーン王位)、女流王将8期(クイーン王将)、倉敷藤花11期(クイーン倉敷藤花)の計45期。

先日、第43期霧島酒造杯女流王将戦で西山朋佳女流王将に挑戦。「女流四冠王」対決を制してタイトルを奪取し、約2年ぶりの女流五冠復帰となりました。過去には女流六冠まで手にしており、五冠維持、そして六冠復帰にあたって本局は負けられない戦いです。
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里見香奈清麗に加藤桃子女流三段が挑む第3期大成建設杯清麗戦(主催:大成建設株式会社)五番勝負は加藤女流三段2勝、里見清麗1勝で第4局を迎えました。
第4局は11月9日(火)に大阪市福島区「関西将棋会館」で9時に始まります。持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)で、使いきると1手60秒未満での着手になります。昼食休憩は12時から13時。おやつは10時と15時に用意されます。先手は加藤女流三段です。
立会人は山崎隆之八段、記録係は室田伊緒女流二段が務めます。

【大成建設株式会社】
https://www.taisei.co.jp/

【棋譜ページ】
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/3/seirei202111090101.html

中継は棋譜コメント入力が潤、ブログを武蔵が担当します。どうぞよろしくお願いします。
Img_20211109_072859(今朝の大阪は雨模様)

2021年10月26日 (火)

A73017362(カド番をしのいだ里見香清麗)

A73016712(加藤女流三段は粘りが実らず)

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五番勝負のスコアは、加藤桃女流三段の2勝1敗となりました。第4局は11月9日(火)に「関西将棋会館」で行われます。

以上で第3局の中継を終了いたします。ご観戦くださいまして、ありがとうございました。

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A7301706【里見香清麗の談話】
――出だしは実戦例が多く、お二人の対戦でもあった進行でした。そこから銀冠囲いを目指して工夫されたと思いますが、それは指してみたい形だったのでしょうか。
里見 何個かあったんですけど、本局はこれでいこうかなと。

――40手目△6五銀から仕掛けられた辺りは。
里見 もう少しゆっくり指されるかなと思っていたんですけど、動かれて。難しいかなと思ってやっていました。

――△4七銀(60手目)と打たれたところの形勢は。
里見 こちらは仕方ない進行でしたが、その進行であれば、互角か互角以上あってほしいなと思いながら指していました。

――どの辺りで形勢の手応えをつかまれましたか。
里見 ▲5三と(75手目)でと金が使える展開になったので、そこは指しやすくなったかなと思っていました。

――第4局に向けての抱負は。
里見 次は後手なので、しっかり準備して臨めたらなと思います。

A7301618【加藤桃女流三段の談話】
――左美濃に組むのは予定の作戦でしたか。
加藤 はい。

――早い段階で決戦に出られました。その辺りの判断はいかがでしたか。
加藤 リスクはあるんですけど、仕掛けられそうだったので。待つ手もあったかもしれませんが、比較ができていなくて、自分らしさを求めて仕掛けていきました。

――△4七銀(60手目)と打ったところは。
先に食らいつけそうなので、自信を持って指していたんですけど、白黒ハッキリする展開なので、もしかしたら私のほうが悪い可能性もあるかなと思いながら指していました。

――どの辺りに誤算があったと思われますか。
加藤 △8三竜と引くところで……、恥ずかしいんですけど、△5八歩が利くと思っていて。攻め合えないのでは、ちょっと勝ち目が薄いかなと思って指していました。

――第4局に向けて。
加藤 来月なんですけど、体調を整えて。今回負けてしまいましたが、気持ちを切り替えて、また前を向いてやっていきたいなと思います。

20211026_91図は16時10分頃の局面。7七の桂を6五に跳ねて△3八角成を防ぎました。図を見ても分かるように、盤上の勢力は先手が圧倒しています。次は▲3四桂が厳しい攻め。後手は手段が限られてきた印象です。

A7301509 (さすが清麗、という指し回しでリードを広げた里見香清麗)