2022年5月23日 (月)

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図は14時45分頃の局面です。先手が5八の飛車を5九に引いて待機したのに対して、後手が自玉頭から攻めに転じています。先手は8五桂と9七角が不安定な格好で、後手の3三角の利きも脅威。被害を出さないようにまとめきるのは大変かもしれません。

Dsc_14331 (里見女流四冠がペースを握ったか)

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図は13時30分頃の局面です。先手の西山白玲・女王が攻め、後手の里見女流四冠が対応する展開になっています。ひとまずの主導権は先手にあるといえそうですが、後手からどこかで△8五歩と突かれる筋は警戒が必要ですし、中央での単純なさばき合いは2八の壁銀がたたりそうなので、攻め方は簡単ではありません。

Dsc_14091 (西山白玲・女王)

Dsc_14201 (早めに盤の前に戻って考えていた西山白玲・女王)

Dsc_14251 (里見女流四冠は再開2分前に戻ってきた)

Dsc_14301 (再開後、西山白玲・女王はすぐに▲8四歩と着手)

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Dsc_14401

Dsc_14451

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△6四歩(図)に西山白玲・女王が18分使ったところで正午になり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲西山1時間6分、△里見53分。昼食の注文は、里見女流四冠が「肉豆腐(キムチ・きのこ)弁当」(鳩やぐら)、西山白玲・女王が「うな重セット(赤だし)」(ふじもと)。対局は12時40分に再開されます。

Dsc_13991 (里見女流四冠の昼食)

Dsc_14001

Dsc_1395 (西山白玲・女王の昼食)

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先手の▲8六角に後手が△5五歩(上図)と動いて、中盤戦に入りそうな雰囲気が出てきました。対して▲5五同歩は△同銀で次の△6六銀を狙われるので、先手としてはやや選びにくいところです。実戦は▲5八飛と5筋に力をため、以下△5二飛▲7七桂△6四歩(下図)と進んでいます。ここで先手が▲6五歩といけば、そのまま流れが激しくなるかもしれません。

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Dsc_13831 (里見女流四冠)

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図は11時15分頃の局面です。先手もいったん▲6六歩と角道を止めて、じっくりと囲い合う展開になっています。形勢はまだまだ互角と思われますが、先手は飛車と金の動きでそれぞれ1手ずつ損しているので、後手としては不満のない進行でしょうか。

Dsc_13631 (里見女流四冠)

Dsc_13471 (西山白玲・女王)

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開始から30分ほどが過ぎました。両者、早指しで進めています。上図の△7四歩までの局面は先月に両者の間で指された第33期女流王位戦五番勝負第1局と同一で(先後も同じ)、そちらは以下▲6六歩△3二飛▲6七銀△6二銀▲8五歩△3五歩▲8八飛△7三銀▲8六角△7二金▲7五歩という進行でしたが、本譜は▲8八飛△6二銀▲8五歩△7三銀▲3八金△3五歩▲4六歩△3二飛▲4七金右と進み、少し違う将棋になっています。

下図が10時35分の局面。完全な力戦形です。

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Dsc_13911 (控室には、日本将棋連盟会長の佐藤康光九段が姿を見せている)

Dsc_13931 (今月、里見西山戦は5局指されることになっており、本局は3局目。いずれもタイトル戦や挑戦者決定戦での大きな勝負だ。「たくさん指せて羨ましいですね」と佐藤康九段)

Dsc_13761 (対局が始まる。西山白玲・女王の初手は▲7八飛)

Dsc_13791 (里見女流四冠は△5四歩と応じた)

Dsc_13871 (加藤桃子清麗への挑戦権を得るのはどちらか)

対局は定刻通りに開始されました。まずは開始前の様子をお届けします。

Dsc_13131 (9時36分、里見女流四冠が入室)

Dsc_13151 (西山白玲・女王もそのすぐあとに入室した)

Dsc_13241 (里見香奈女流四冠)

Dsc_13301 (西山朋佳白玲・女王)

Dsc_13371 (9時46分、両者の駒が盤上にそろう)

Dsc_13421 (里見女流四冠の振り歩先で行われた振り駒の結果は、と金が3枚。西山白玲・女王の先手と決まった)

Dsc_13851 (里見女流四冠の盆)

Dsc_13521 (西山白玲・女王の盆)

Dsc_13691 (開始までは、ともに目を閉じている時間が長かった)