2025年7月23日 (水)

終局直後

Fukuma05(勝った福間香奈清麗(女流六冠))

Watanabe04 (敗れた渡部愛女流四段(LPSA所属))

Kyokugo01 (終局直後の両者。このあとインタビューが行われた)

――守りの銀を繰り出す意欲的な序盤でした。▲6五銀右(29手目)とぶつけたあたりは予定の作戦だったのでしょうか。
福間 ひとつある形かと思っていました。

――▲3五同角(63手目)で、駒損覚悟で踏み込みました。
福間 昼食休憩明け、もう少しゆっくりとした展開にしたかったのですが、読んでいるうちに判断がつかなかったので、本譜でどうかと思っていました。

――駒損の流れでしたが、▲6四成銀(79手目)で駒得に転じます。中盤あたりから大駒や銀を捨てる派手な攻めが印象的でした。感触はいかがでしたか。
福間 こちらも一気に攻められる順がちらついていたので、よくはわかっていませんでした。流れは踏み込んでいくしかないのかなと思っていました。

Fukuma06(積極的に進めて勝利を収めた福間清麗)

――勝ちを意識した局面は。
福間 ▲4三成銀(83手目)と入って、▲1三歩(85手目)とたたける形になって、形勢はいいのかなと思いました。

――大きなアドバンテージを持って次局に臨みます。次局以降の意気込みをお願いします。
福間 力を出しきれるよう、引き続き頑張りたいです。


――△9四歩(36手目)や△2二玉(44手目)など、検討では「慎重な指し回し」との声がありました。序盤の駒組みについて振り返ってください。
渡部 本譜の展開は研究したことがあったのですが、思い出せなくなってしまい、手探りの状態です。本譜は▲3六歩(45手目)から▲3七桂(47手目)と組まれて自信がないと思っていたので、研究不足でした。

Watanabe05(渡部女流四段は力を出せなかった)

――角銀交換の駒得のあと、△6八角成(68手目)で馬を作って玉頭が手厚くなりました。
渡部 △6八角成で少し盛り返したかなと思ったのですが、本譜でもそれ以降うっかりがあり、読めていない手が多かったので、うまく粘れなかったです。

――あとがなくなって第3局を迎えます。次局以降の意気込みをお願いします。
渡部 勝ち星関係なく、一局を大切に準備して臨めたらと思います。

(書き起こし:武蔵)