2024年5月

2024年5月31日 (金)

Dsc_2516 (現在の将棋会館)

Dsc_2514 (入り口にある碑は誰が揮毫したものでしょうか)

Dsc_2511 (木村義雄十四世名人の書)

Dsc_2581 (玄関にある看板は、洋画家の梅原龍三郎氏が手掛けたもののレプリカ)

Dsc_2552 (新将棋会館が入る千駄ヶ谷センタービルが建設工事中。JR千駄ケ谷駅から徒歩2分ほど。駅前の交差点から建物が見えるほどだ)

Dsc_2531 (清麗戦を主催する大成建設が千駄ヶ谷センタービルの設計や施工を手掛けている。清麗戦を第1期と第2期に主催したヒューリックが所有するビルの建て替えで9月竣工予定)

12時40分になり、対局が再開されました。少しして、西山女流三冠が△5六歩と歩を突き捨てて、先手陣を乱そうとしています。

Dsc_2494(対局再開から数十秒して△5六歩を着手)

Dsc_2480 (西山女流三冠は12時15分ごろ、加藤女流四段は12時30分ごろに対局室に戻った)

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図の57手目▲3五歩の局面で西山女流三冠が9分使ったところで12時となり、昼食休憩に入りました。消費時間は☗加藤47分、☖西山1時間12分。対局は12時40分再開です。
昼食の出前注文は、加藤女流四段が「月替わりB定食=鶏肉と厚揚げの塩胡麻炒め(ご飯少なめ)」(紫金飯店)。西山女流三冠は「肉豆腐弁当(山椒・きのこ)」(鳩やぐら)でした。

Dsc_2408001 (加藤女流四段の昼食)

Dsc_2421001 (西山女流三冠の昼食。写真はいずれも撮影用に注文したもの)

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図は42手目△5五歩の局面。もう少し駒組みが続くかと思われましたが、11時28分に加藤女流四段は▲3一角を決断。△3二飛ですぐに角を取られてしまいますが、▲5三角成△同金に▲2四歩△同歩▲同飛として2筋突破を目指す狙いです。
西山女流三冠としても、角銀交換で駒得なので大丈夫とみて駒組みしていたところです。午前中から盤上に火花が散る激しい展開になりました。

Dsc_2370 (決断の仕掛けに出た加藤女流四段)

両者の女流棋戦の対戦成績は、西山女流三冠12勝、加藤女流四段10勝です(奨励会時代の対戦も含む)。
すべて西山女流三冠の振り飛車、加藤女流四段の居飛車の対抗形です。その中でも西山女流三冠が先手の場合は中飛車、後手のときは三間飛車が多いです。本局も西山女流三冠の三間飛車となりました。
前期の挑戦者決定戦、今期の予選トーナメント決勝戦はいずれも西山女流三冠の先手となり、中飛車を採用しています。
ここ3年で4回の対戦があり、すべて先手側が勝っている(西山、加藤とも2勝ずつ)のは面白いところ。
【2023年5月22日 第5期大成建設杯清麗戦挑戦者決定戦 西山朋佳女流三冠 対 加藤桃子女流三段】
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/5/seirei202305220101.html

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加藤女流四段の先手で始まった本局は、▲2六歩△3四歩▲4八銀の出だしで始まりました。振り飛車党相手によく指しています。対して西山女流三冠は△3二飛(上図)と三間飛車に構え、その後に角交換する展開になりました(下図)。
角交換振り飛車は角の打ち込みに気をつけながら駒組みする必要があります。双方の構想が問われます。

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Dsc_2358 (対局前に扇子であおぐ加藤女流四段。昨晩から雨が降って、湿度が高かった)

Dsc_2310 (西山女流三冠は9時40分ごろには対局準備を終えていた。その数分後に加藤女流四段が席に着いた)

Dsc_2333001 (駒を並べる両対局者)

Dsc_2344 (振り駒の様子。と金が3枚出て、加藤女流四段の先手に決まった)

振り駒はと金が3枚で、加藤女流四段の先手に決まりました。初手から▲2六歩△3四歩▲4八銀△3二飛と西山女流三冠が三間飛車を用いました。

Dsc_2374001_2 (初手を指す加藤桃子女流四段)

Dsc_2377001_2 (後手番となった西山朋佳女流三冠)

Dsc_2382 (西山女流三冠の三間飛車、加藤女流四段の居飛車で対局は進んだ)