2022年8月

2022年8月 3日 (水)

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昼食休憩再開後、加藤清麗は▲5六同歩(1図)と応じました。以下△6六歩▲7六金△5六飛(2図)と進んでいます。谷川十七世名人は「△6六歩に▲7六金ではいかにもつらそう」と語っていました。後手に手段が多いようです。

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13時、対局が再開しました。手番の加藤清麗は次の手を撮影中には指しませんでした。

Dsc_4123(立会人の谷川十七世名人が再開を告げて午後の対局が始まった)

Dsc_4128(加藤桃子清麗)

Dsc_4140(里見香奈女流四冠)

Dsc_4133(険しい表情を浮かべる加藤清麗)

Dsc_4156(鋭い視線を盤上に飛ばす里見女流四冠)

20220803e 12時、この局面で加藤清麗が13分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲加藤1時間48分、△里見1時間10分。昼食の注文は加藤清麗がつる屋の和食(対局特別メニュー)、静岡県産メロンのパンナコッタと静岡県産ほうじ茶ロールケーキ。里見女流四冠がひつまぶし、アイスロイヤルミルクティーです。対局は13時に再開されます。

Dsc_4091(加藤清麗の昼食)

Dsc_4075(加藤清麗は午前のおやつを昼食時に注文した。王将が乗った特製スイーツ)

Dsc_4100(里見女流四冠の昼食)

Dsc_4109(ひつまぶしは名古屋飯の人気のひとつ)

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1図から加藤清麗が▲7五歩と仕掛けました。△7五同歩には▲7四歩と手持ちの歩を生かした攻めが見込めます。▲7五歩に実戦は△6三銀引▲7四歩△同銀▲3五歩△同歩▲2五飛(2図)と進んでいます。先手の狙いは▲3五飛~▲4五桂で、後手がどう対応するか注目です。

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対局場の「名古屋マリオットアソシアホテル」はJR名古屋駅に直結する駅ビル「JRセントラルタワーズ」内に開業したホテルです。タイトル戦が行われるのは2000年の第41期王位戦七番勝負第3局、▲羽生善治王位-△谷川浩司九段(肩書はいずれも当時)戦以来となります。羽生王位の四間飛車に谷川九段が右四間飛車で対抗した一局です。谷川十七世名人は「熱戦になったのですが、終盤では惜しくも届きませんでした」と当時を振り返っていました。

Dsc_3634(対局場の名古屋マリオットアソシアホテル)

里見女流四冠が後手番でゴキゲン中飛車を採用しました。加藤清麗の▲2五歩に対して里見女流四冠が△3三角とせずに△6二玉(1図)と上がって飛車先の歩を交換させたのです。前例では△3三角と上がっていましたので、挑戦者が注文を出した格好になりました。

20220803a先手が歩を手持ちにしてから左美濃に組んで、局面は2図に進んでいます。後手は△7三桂と跳ねて、伸び伸びした格好です。

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Dsc_3996(控室の継ぎ盤で検討する谷川十七世名人と清水女流七段)

午前のおやつは加藤清麗がアイスティー、里見女流四冠がアイスロイヤルミルクティー、フレッシュオレンジジュースでした。

Dsc_4043(加藤清麗が注文したアイスティー)

Dsc_4033(里見女流四冠がアイスロイヤルミルクティー、フレッシュオレンジジュース)

Dsc_3682(里見女流四冠の入室は8時44分)

Dsc_3755(下座に着いて姿勢を正す挑戦者)

Dsc_3737(ハンドクリームを手になじませる里見女流四冠)

Dsc_3795(加藤清麗の入室は8時55分。上座に着く前に関係者に一礼する)

Dsc_3822(加藤桃子清麗)

Dsc_3863(里見香奈女流四冠)

Dsc_3894(駒を並べる両対局者)

Dsc_3927(カド番を跳ね返したい加藤清麗)

Dsc_3919(復位と五冠復帰なるか注目が集まる里見女流四冠)

Dsc_3936(定刻の午前9時を迎えて対局が始まった)

定刻の9時、立会人の谷川浩司十七世名人が開始を告げて対局が始まりました。

Dsc_3947(加藤清麗の初手は▲2六歩)

Dsc_3970(加藤桃子清麗)

Dsc_3984(里見香奈女流四冠)