14時頃の局面です。昼食休憩明け、5筋をめぐる攻防が繰り広げられています。上図は加藤女流三段が右桂を跳ねて▲5三桂右(左)成を狙った局面です。控室の検討では△5二歩や△5二金と桂成りを防ぐのは、先手が指しやすくなりそうと示されました。激しい変化として、△4五同銀右▲同銀△同銀▲同金△6六桂に(1)▲5三桂成△7八桂成▲同銀(変化図)が並べられました。
変化図の局面はすでに終盤戦。互いに玉が薄く、詰む詰まないまで読まないと踏み込めない順です。
検討は進み、変化図で△8五銀と角をいじめられると、先手の対応が難しいようです。よって現在は(1)▲5三桂成に代えて(2)▲5四銀が有力視されています。以下、△7八桂成▲同銀△8五銀には▲5三角成(変化A図)と馬を作って先手が手厚そうです。
(里見清麗はいきなり終盤戦となる激しい変化に踏み込むかどうか)
2021年11月 9日 (火)