2021年5月

2021年5月14日 (金)

Dsc_0219 (鈴木女流三段は端攻めが功を奏し逆転勝利)

Dsc_0224 (石本女流二段は押し切られてしまった)

Dsc_0227

Dsc_0226_2

Dsc_0230(感想戦は15時35分まで行われた。端の攻防を重点的に検討していたようだ)

以上で本局の中継を終了します。ご観戦いただきありがとうございました。

Seirei202105140101107 この局面で石本女流二段が投了し、鈴木女流三段の勝ちとなりました。終局時刻は15時5分。消費時間は、▲鈴木2時間0分、△石本2時間0分。勝った鈴木女流三段は再挑戦トーナメント決勝に進みました。

Seirei20210514010185アヤを求めて迫っていた先手でしたが、いよいよ本格的に手になってきた印象です。▲9四香まで進み、次に▲8五桂や▲9九香の追撃があります。後手がしのぎきるのは大変と見ていいでしょう。鈴木女流三段が追い込んでいます。

Seirei20210514010165

形勢不利の鈴木女流三段は端攻めでアヤをつけにいきました。▲9五歩がまず第一歩。△同歩▲9三歩△同香▲9二歩△同玉▲8五銀と進みました。

Seirei20210514010171次に▲9四歩が狙いです。▲9二歩△同玉の交換が細かいポイントで、△9一香と受けられる手を防いでいます。△8二桂や△9四香の受けはありますが、形が悪いのが気になるところです。鈴木女流三段は混戦に持ち込めるでしょうか。

Dsc_0196001 (鈴木女流三段は端攻めに託した)

Seirei2021051401015813時30分を回り、中盤戦を迎えています。現局面は▲4一竜の金取りに対し、△5三馬と1七から引いたところ。先手の攻め駒が少ない点や、△5六歩、△8四桂などの攻め筋があるので、形勢は後手がよいでしょう。とはいえ鈴木女流三段も簡単には崩れない棋風です。まだまだ熱戦が続くと思われます。

Dsc_0204001 (石本女流二段はリードを守ったまま寄せに向かいたい)

Seirei20210514010142 12時、この局面で鈴木女流三段が13分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は、▲鈴木1時間9分、△石本49分。昼食の注文は、鈴木女流三段が「ゴーヤーチャンプルー」(鳩やぐら)、石本女流二段の注文はありませんでした。対局は12時40分から再開されます。

Dsc_0212 (昼食休憩中は両者とも盤の前に座っていることが多かった)

Seirei20210514010127対抗形の将棋になりました。石本女流二段は四間飛車を採用しています。先手が▲9八香と上がったところで、△3二飛と寄りました。

Seirei202105140101283六歩を早めに突いているのに着目した一着です。▲9九玉には△3五歩▲同歩△4五歩とし、穴熊に組まれる前に戦いに持ち込みます。先手は警戒が必要で、もし危険と見るなら▲7八銀と上がり、美濃囲いで妥協することになりそうです。

Dsc_0209 (鈴木女流三段は穴熊が得意戦法)

Dsc_0211001 (石本女流二段は穴熊を牽制した駒組みで迎え撃った)

定刻の10時に対局が開始されました。振り駒の結果、先手は鈴木女流三段です。

Dsc_0194 (鈴木環那女流三段)

Dsc_0198 (石本さくら女流二段)

Dsc_0192_2(対局開始前の様子。本局は自動記録で行われる)

【2021年4月1日より「HEROZ Kishin Eye」を運用開始いたします|HEROZ株式会社】
https://heroz.co.jp/release/2021/03/31_heroz/

【自動棋譜記録システムの運用について|日本将棋連盟】
https://www.shogi.or.jp/news/2021/03/post_2005.html

第3期大成建設杯清麗戦(主催:大成建設株式会社)予選より、鈴木環那女流三段-石本さくら女流二段戦をお送りします。5月14日(金)10時から東京・将棋会館「雲鶴(入り口側)」で行われます。持ち時間は各2時間(チェスクロック使用)。使いきると1手60秒未満の着手になります。先後は振り駒で決定します。本局の勝者は再挑戦トーナメント決勝に進出します。

本局の中継は棋譜コメント・写真撮影ともに生姜が担当します。よろしくお願いいたします。

【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/3/seirei202105140101.html