2020年12月
武富女流初段、逆転で準々決勝に進出
東京で行われていた▲伊奈川-△武富戦は14時12分、86手までで武富女流初段の勝ちとなりました。消費時間は▲伊奈川1時間52分、△武富1時間39分。
勝った武富女流初段は予選トーナメントの準々決勝に進出。次戦で中村桃子女流初段と対戦します。敗れた伊奈川女流初段は再挑戦トーナメントに回り、敗者復活での本戦出場を目指します。
粘り強い指し回し
対局再開
昼食休憩
戦形は矢倉に
戦形は矢倉の力戦形になりました。得意のウソ矢倉で進める武富女流初段に対し、伊奈川女流初段は左美濃急戦で対抗。今期予選1回戦の▲加藤桃子女流三段-△武富戦の類似形となりました。
図は先手が仕掛けて中盤戦に入った局面。▲1六歩~▲4七金と力をためたのが伊奈川女流初段の工夫で、桂頭をケアしてから▲4五歩と仕掛けました。対する後手は、△6四銀~△7四歩と対応。前例に比べると後手も攻め味のある形です。▲4五歩に△5三銀上、▲3五歩に△7五歩と強く反発し、虎視眈々とカウンターを狙っています。▲加藤桃-△武富戦は盤面右側の戦いになりましたが、本譜は盤を広く使った戦いになりそうです。
(伊奈川女流初段。細かく手をつないでいく攻めが持ち味だ。本譜は望みどおり先攻する形になった)
開始前の様子
対局開始
対局は定刻どおり10時に開始されました。
振り駒は歩が4枚。本局は伊奈川女流初段が先手番となりました。
伊奈川女流初段と武富女流初段はともに攻める居飛車党。伊奈川女流初段は角換わりや相掛かり、横歩取りと何でも指しますが、武富女流初段は相居飛車の将棋では矢倉の力戦形を多用しています。本局も図まで進み、得意の矢倉模様の出だしとなっています。
伊奈川愛菓女流初段-武富礼衣女流初段戦
第3期大成建設杯清麗戦は予選トーナメントと再挑戦トーナメントが平行して行われています。予選トーナメントは3回戦が進行中。本日はその中から伊奈川愛菓女流初段と武富礼衣女流初段の一戦をお送ります。両者は本局が初手合い。現在4連勝中と好調な二人の対戦になりました。
対局は2020年12月18日(金)10時から、東京・将棋会館「桂」で行われます。持ち時間はチェスクロック使用の各2時間、使いきると1手60秒未満での着手。先後は振り駒で決定されます。
【第3期 予選トーナメント】
https://www.shogi.or.jp/match/seirei/3/yosen.html
【主催 大成建設株式会社】
https://www.taisei.co.jp/