図は14時20分の局面。直前の△５七桂に、４九の金を５八に上がったところです。先手は駒得で５三にと金ができており、攻め手には困りません。自陣はまだ安全で、先手の優勢は間違いないでしょう。
2019年2月
2019年2月 7日 (木)
先手リード
戦いは進み、13時40分には図の局面となりました。
先手は桂をスムーズに取れましたが、後手が９七桂を取るのは相当に難しいようです。場合によっては８五に逃げ場もあります。形勢は先手がリードしたと見てよさそうです。
（北尾女流二段は苦しくなったと見られている。ここから挽回できるか）
カロリーナ女流１級が動く
13時10分、さらに図の局面まで進行しました。カロリーナ女流１級は▲６六飛とぶつけ、果敢に飛車交換を挑みます。後手は△８四飛などとすると▲６三飛成と侵入されてしまうので、これで飛車交換はほとんど必至。大駒を持ち合っての戦いに進みそうです。
（カロリーナ女流１級が動きを見せ、大駒のさばき合いに持ち込む）
にらみ合い
12時40分になり、対局は再開されました。再開後は▲５八金△３四歩▲２六銀△２二銀▲９六歩△９四歩▲３七銀引（図）と進行。互いに守りを固めて長期戦の様相です。
（開始前の両者。持久戦となったが、どちらから仕掛けるだろうか）
昼食休憩
戦型はゴキゲン中飛車
開始から約50分、図の局面まで進みました。
カロリーナ女流１級はゴキゲン中飛車から３筋の歩を交換し、北尾女流二段は居飛車穴熊に組んで金銀４枚でがっちりと構えています。持久戦が予想されるでしょうか。
２月７日 ▲カロリーナ－△北尾戦 対局開始
おはようございます。第１期ヒューリック杯清麗戦予選（主催：ヒューリック株式会社）より、北尾まどか女流二段（０勝１敗）－カロリーナ・ステチェンスカ女流１級（０勝１敗）の対戦をお送りします。対局は２月７日（木）に東京・将棋会館「飛燕」で行われ、10時開始。持ち時間は各２時間（チェスクロック使用）。使い切ると１手60秒未満での着手となります。
北尾女流二段の振り歩先で行われた振り駒は「と」が３枚。カロリーナ女流１級の先手番に決まりました。本局の中継は「康太」が担当します。よろしくお願いします。
（後手となった北尾女流二段）
（先手番のカロリーナ女流１級）
（振り駒の様子）
（開始直前）
【主催：ヒューリック株式会社】
https://www.hulic.co.jp/