2019年9月24日 (火)

期待の新人

加藤女流初段は16歳で現役最年少の女流棋士です。今期の大山名人杯倉敷藤花戦でベスト4入りし、女流初段に昇段しました。本局に勝つと、2014年の第4期リコー杯女流王座戦以来となる10代の番勝負登場となります。なお、里見香奈倉敷藤花が初タイトルの倉敷藤花を獲得したのが16歳のことでした。

本局の観戦記を担当するのは木屋太二さん。後日、山陽新聞に掲載されます。

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戦型は矢倉に

2人は過去に1戦して伊藤女流三段が勝っています。前回の対戦は2018年10月の第12期マイナビ女子オープン本戦。戦型は矢倉になり、加藤女流2級(当時)が積極的に攻め込みました。本局も矢倉に進んでいます。前回の対戦とは先後逆ですが、似た形に進んでいます。

控室には中村真梨花女流三段が訪れ、加藤女流初段について「正統派の居飛車党。小学生のころから強いという評判を聞いていました」と話していました。

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朝の対局室

本局は特別対局室で行われます。加藤女流初段の身体上の都合により、イスを使っての対局になることが事前に決まっていました。ござを敷き、畳が傷つかないように保護しています。

加藤女流初段は9時43分ごろに入室。伊藤女流三段は9時55分ごろに入室し、使うイスを選んでから対局の準備が始まりました。記録係のカロリーナ・ステチェンスカ女流1級が振り駒を行います。1回目は振り直し。2回目はと金が3枚出て、加藤女流初段の先手に決まりました。

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対局開始

振り駒はと金が3枚出て加藤女流初段の先手に。定刻の10時、対局が始まりました。

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第27期挑戦者決定戦

第27期大山名人杯倉敷藤花戦は、里見香奈倉敷藤花への挑戦を目指す戦いがいよいよ大詰めを迎えます。挑戦者決定戦に勝ち上がったのは伊藤沙恵女流三段と加藤結李愛女流初段。伊藤女流三段が2期ぶり2度目の挑戦となるか、加藤女流初段が初挑戦を決めるか。

対局は9月24日(火)、東京・将棋会館で10時開始。持ち時間は各2時間(チェスクロック使用)、使いきると1手60秒の秒読み。先後は振り駒で決定します。

インターネット中継は棋譜・コメント入力を八雲、ブログを文が担当します。

■主催:倉敷市、アルスくらしき、山陽新聞社

【倉敷市公式ホームページ】
https://www.city.kurashiki.okayama.jp/

【アルスくらしき】
https://arsk.jp/

【山陽新聞社】
https://c.sanyonews.jp/

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2018年11月24日 (土)

就位式の模様

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(10分弱の感想戦のあと、すぐに就位式が行われた)

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(清水市代・日本将棋連盟常務理事から就位状が贈られる)

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(伊東香織・倉敷市長からは大山名人杯が贈られる)

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(倉敷ガラス製の大山名人杯は15キログラムの重さ。後ろで男性スタッフが支えている)

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(副賞の目録が贈られる)

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(副賞は谷口由紀女流二段にも贈られた)

以上で第26期大山名人杯倉敷藤花戦の全日程が終了いたしました。来期もどうぞご期待ください。

(翔)

終局直後(2)

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(谷口由紀女流二段と里見香奈倉敷藤花)

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(菅井竜也七段の進行で感想戦が進められた)

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里見香奈倉敷藤花 コメント
「序中盤が一手一手難しい将棋だったと思うのですが、自分なりに考えて力を出しきることができたかなと思います」

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谷口由紀女流二段 コメント
「やはり作戦負けが響いてしまって、少しずつ苦しい展開でした。▲2五角成(97手目)と馬を作って脱出できる形が見えたのですが、駒が少し足りないので、逃げきれなかったような気がします。今シリーズは2連敗でとても残念ですが、修行が足りん、ということだと思いますので、また一回り強くなってまたこの舞台で皆様とお会いできればいいと思います」

(翔)

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