図は13時20分頃の局面。駒割りは▲金△銀桂香で後手の駒得ですが、飛車の働きでは先手に分があります。8一桂と9一香が遊んでいることを加味すると、まだ難しい形勢といえそうです。(中井女流六段)
(玉響)
(再開後の一手は▲7四歩だった)
この局面で石本女流初段が20分使って昼食休憩に入りました。消費時間は、▲石本54分、△中井1時間5分。昼食注文は両者ともなし。対局は12時40分から再開されます。
(昼食休憩時の特別対局室。石本女流初段が残って考えていた。中井女流六段も12時5分には着座し、休憩中とは思えない空気だった)
図は11時20分頃の局面。後手が銀取りに歩を打ったところです。▲6五同銀と▲7七銀の2択ですが、石本女流初段の選択は前者でした。△9九角成と香をダイレクトに取られてしまいますが、成算ありと判断したようです。
(朝の石本女流初段)
戦型は石本女流初段が得意の三間飛車を採用し、対抗形になりました。中井女流六段は持久戦にしつつも、先手が石田流への組み替えを見せてきたところで仕掛けていきました。
これまでに数々のタイトルを獲得してきた中井女流六段に、若手ホープの石本女流初段が挑む構図になりました。中井女流六段は、本局に勝つと16年ぶりに三番勝負に進出します。石本女流初段はプロデビューからわずか1年で、第3回女子将棋YAMADAチャレンジ杯で優勝した実績がありますが、タイトル挑戦が懸かるのは本局が初めてです。
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(対局は定刻通り開始された)
(初手▲7八飛を着手する石本女流初段)
(2手目△8四歩を着手する中井女流六段)