終局直後、両対局者は大盤解説会場に移動し、菅井八段らとともに感想戦を行いました。
(夏芽)
(終局直後)
(防衛を決めた里見香奈倉敷藤花。通算11期目で単独1位になった)
(中井広恵女流六段は久々のタイトル奪取ならず)
第28期大山名人杯倉敷藤花戦第2局▲中井広恵女流六段-△里見香奈倉敷藤花戦は92手で里見倉敷藤花が勝ちました。終局時刻は14時50分。消費時間は、▲中井2時間0分、△里見香1時間44分(持ち時間各2時間、チェスクロック使用、使いきると1手60秒未満の秒読み)。
これで三番勝負の成績は里見倉敷藤花の2勝0敗となり、防衛が決まりました。里見倉敷藤花は6連覇達成、通算11期目の倉敷藤花獲得となります。
(翔)
局面は86手目△2七香成まで進みました。里見倉敷藤花は、先手玉の左右両側に成り駒を作り、挟撃態勢を築いています。中井女流六段は一分将棋に入りました。
局面は78手目△8七馬まで進み、里見倉敷藤花がリードを広げているようです。図の馬引きは王手ですが、以下▲7八歩に△6八桂成▲同玉に△7六金が一例で、後手の厳しい攻めが続きます。残り10分を切った中井女流六段は、踏みとどまれるでしょうか。
(控室の一角には倉敷の名産品がずらり)
(玉島だるま、倉敷ガラス、倉敷てまり、倉敷はりこ)
(デニム製品。倉敷は日本で初めて国産ジーンズを製造した地でもある)
倉敷美観地区は江戸幕府の直轄地「天領」として栄え、明治時代には繊維産業で発展した場所です。倉敷川沿いには風情ある柳並木のほか、白壁の屋敷や木造の町家が建ち並んでおり、1979年には重要伝統的建造物群保存地区に制定されています。
(中橋)
(郵便事業創業当時と同じ型のポスト。今でも利用されている)
(倉敷川を約20分かけてめぐる、くらしき川舟流し)
芸文館ホールでは12時45分から、現地大盤解説会が始まりました。事前申込に応募した一般のファンが菅井八段らの解説に聞き入っています。
(大盤解説会場の芸文館ホール)
(解説の菅井竜也八段)
(ゲスト出演中の立会人・清水女流七段)
(局面は里見倉敷藤花がリードしているようだ)