2021年11月21日 (日)

対局者、大盤解説会に出演

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(終局後、対局者が大盤解説会に出演)

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(里見香奈倉敷藤花)

「本局は、昨日の対局と先後が替わって、また新しい将棋になったのですが、途中から力戦の将棋になって、その中でも一手一手時間を使いながら、全力は尽くせたかなと思っております。本当にありがとうございました」

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(加藤桃子清麗)

「本局は、結果は残念だったのですが、思いきって自分らしい将棋は指せたかなと思っています。ただ、やはり悔しいですね、負けるのは。倉敷藤花戦は初めての挑戦で、すごくいい経験をさせていただいたと思っております。地元の皆さまのご尽力のお陰で成り立っている棋戦だなと、ここの倉敷に来て実感いたしました。また、挑戦できるように一生懸命努力していきたいと思っています。ありがとうございました」

(翔)

終局直後

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(7連覇、里見香奈倉敷藤花)

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(敗れた加藤桃子清麗)

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(立会人の清水市代女流七段と、観戦記を担当する北村實・大山名人記念館館長が見守る)

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(駒を動かさずに、10分ほど感想戦が行われた)

(翔)

里見倉敷藤花が防衛

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第29期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負第3局は、110手で里見倉敷藤花が勝ちました。終局時刻は14時59分。消費時間は▲加藤清麗2時間0分、△里見倉敷藤花1時間53分(チェスクロック使用)。

この結果、三番勝負は里見倉敷藤花が2勝1敗でタイトルを防衛しました。

(夏芽)

後手勝勢

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図は△5五銀と、5四から出たところです。馬の利きで竜取りになっています。

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図で△6三同金に▲6一馬と取れますが、△7八竜から詰むと言われています。里見倉敷藤花の防衛が近づいています。

(翔)

後手の攻めが続く

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後手の攻めが続いています。図は里見倉敷藤花が△6九金と打ったところ。竜の利きを生かしています。▲7八金と寄るのは△7九金と銀を取っていきます。このまま後手が寄せきるのでしょうか。

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(再開直後の加藤桃子清麗。受けに回る展開が続いているが、しのげるか)

(翔)

日本遺産

倉敷市は「日本遺産のまち」とも謳っていて、「一輪の綿花から始まる倉敷物語~和と洋が織りなす繊維のまち~」「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」「『桃太郎伝説』の生まれたまち おかやま~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~」の3つのストーリーが文化庁によって日本遺産に指定されています。

繊維事業は江戸時代に綿花生産が始まり、戦後になって学生服生産、ジーンズの聖地へと発展していきました。

畳縁の生産も盛んで、その技術を応用したグッズも多く生まれています。

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(真田紐は、関ヶ原の戦いのあと九度山に蟄居していた真田昌幸・信繁親子が生計を立てるために作っていたと言われる紐。強度があり、重量のあるものを結ぶのに適している)

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(畳縁を使って作られた祝儀袋)

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(倉敷市がPR用に制作したマスキングテープ。非売品。マスキングテープは倉敷が発祥の地)

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(有森七段の差し入れの大手まんぢゅう。こちらは岡山市の銘菓)

(翔)

歩の裏をつく香打ち

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局面は終盤戦。お互いに竜を作っています。里見倉敷藤花は△6五香と、歩の裏から香車を打って攻めています。

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▲6六桂では薄いと見た加藤清麗が▲6六銀と受けたのに対し、さらに△4九角と打っていきます。△6七角成と切る狙いもあり、力をためています。

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(開始前の里見香奈倉敷藤花)

(翔)

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