第22期倉敷藤花戦三番勝負第1局は2014年11月5日(水)10時から、東京・渋谷区「将棋会館」にて行われます。
甲斐智美倉敷藤花は前年度に里見香奈倉敷藤花から奪取しました。タイトル獲得は合計6期。ここ数年は男性棋戦でも活躍し、女流棋界を引っ張る一人です。
山田久美女流四段は2回目のタイトル挑戦となります。25年ぶりのタイトル戦登場は男性棋士、女流棋士の中でも最長間隔です。また、挑戦者決定戦の勝ち星によって女流四段昇段を決めています。この流れを味方につけて初タイトル獲得なるでしょうか。
第1局の立会人は中村修九段、記録係は齋藤明日斗初段です。Twitter解説は伊藤果七段が行います。
本局の棋譜・コメントは八雲、ブログは紋蛇がお送りいたします。よろしくお願いいたします。
(紋蛇)
【山田久美 新女流四段インタビュー】
――久しぶりにタイトル挑戦者となり、同時に四段昇段も達成されました。
「挑戦者になれたことがまず一番で、久々というよりは、初めて挑戦者になった気持ちです。四段に昇段というのは、あと1勝というのは知っていました。今日負けてしまうと、たぶん対局が来年までなくなってしまうので……。今日は勝ちたかった、ということはありますが、相手のあることですから、気負わずに臨もうと思いました」
――三番勝負まで1カ月ほどありますが、どういう気持ちで過ごされますか。
「いま(挑戦者に)なったばっかりなので、ちょっとまだ……。でも、倉敷の方に面白いと言っていただけるような将棋を指したいというのはあります。でも自分のペースは崩さないようにしたいです」
【貞升女流初段インタビュー】
――残念ながら敗れてしまいましたが、一言お願いできますか。
「はい。(挑戦者決定戦に進出するまで)結構逆転勝ちが多かったので、ここまで来ることができた、という気持ちはありました。地道に勉強して、また来られるように頑張りたいと思います」
(八雲)
図の局面で貞升女流初段が投了。山田女流三段がタイトル挑戦を決めました。終局時刻は15時31分。消費時間は両者とも2時間0分。
(牛蒡)