里見香奈倉敷藤花に室谷由紀女流二段が挑戦する第24期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負第2局は、2016年11月19日(土)10時より、岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で行われます。先手は室谷女流二段。
持ち時間は各2時間(チェスクロック使用)。立会人は高群佐知子女流三段、記録係は井田明宏二段(小林健二九段門下)。
現地の大盤解説会は菅井竜也七段、山口絵美菜女流1級が出演します。また、本局のネット中継では、現地から有森浩三七段の解説を交えてお届けします。
本局は下記でも中継が行われます。
(朝、倉敷市内は雨が降っていた)
(翔)
第24期倉敷藤花戦三番勝負第2局は、午後に公開対局と大盤解説会が行われます。
【公開対局】
2016年11月19日(土) 12:00開場 12:45開演
会場 倉敷市芸文館 ホール(倉敷市中央1-18-1)
午前中の指し手が再現され、13時から終局まで対局が公開されます。
入場無料、当日受付
【大盤解説会】
2016年11月19日(土) 13:15開場 13:30開演
会場 倉敷市芸文館 アイシアター(倉敷市中央1-18-1)
解説 菅井竜也七段
聞き手 山口絵美菜女流1級
入場無料、当日受付
【第3局について】
第2局で里見香奈倉敷藤花が勝って1勝1敗となった場合、20日(日)に同所で第3局が行われます。第3局は終局まで非公開ですが、大盤解説会は第2局と同様に開催されます。
決着局では、終局後に就位式が行われます(第2局の場合はホール、第3局の場合はアイシアター)。ぜひお立ち寄りください。
(翔)
(棋士紹介。左から記録係・井田明宏二段、大盤解説会聞き手・山口絵美菜女流1級、立会人・高群佐知子女流三段、大盤解説・菅井竜也七段、大山名人記念館名誉館長・有吉道夫九段、日本将棋連盟会長・谷川浩司九段)
(岡 荘一郎・倉敷市文化振興財団理事長が両対局者に激励のことばを贈り、両対局者は退場。まもなく歓迎会は閉会した)
【岡 荘一郎・倉敷市文化振興財団理事長の激励のことば】
「まず谷川連盟会長様、毎年のことながらわざわざ駆けつけていただきまして、ありがとうございます。それから里見香奈藤花、またチャレンジャーとして大きな登り調子になっておられる室谷由紀女流二段、明日の対戦が非常に楽しみでございます。
全国からこの倉敷藤花の歓迎会レセプションに来たいという方々がいると知りました。そこで初めて一般の方々の枠を作り、抽選で今日、20名の方にお越しをいただいております。全国に渡って遠くからの応募をいただき、北海道から、西は長崎からも来ておられると聞いております。私も大変うれしく存じております。事情が許せば来年はもう少し枠を広げて、少し宣伝もさせていただこうかと思っております。倉敷が将棋のまちであり、大山(十五世)名人の発祥の力を思えば、倉敷藤花戦が大きなひとつの大会となってきたことを市民として非常にうれしく存じております。この場は本来ならばもっと時間を取って、皆様方の交流をしていただくのが本意でございますが、どうかお二方には明日の素晴らしい対戦のため、少しお休みをいただき、英気を養っていただきます。本当なら両者に勝ってほしいのですが、そういうルールもなく、そこは楽しみとさせていただきます。ここで中締めとさせていただきたいと存じます。どうかファンの方々も明日のご観戦をよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました」
(翔)
(大山名人記念館で開かれている将棋教室の生徒さんが花束を贈呈した)
【里見香奈倉敷藤花あいさつ】
「皆様こんばんは、里見香奈です。今日はお忙しいなか、こんなにもたくさんの方々にお越しいただきまして、本当にありがとうございます。倉敷藤花戦は去年に引き続いてタイトル戦に出ることができて、本当にうれしく思います。タイトル戦を戦うということはいちばんモチベーションも上がりますし、皆様に本当に感謝できる場所をいただける機会があるということで、主催者の皆様をはじめ、本当に心から感謝しております。ありがとうございます。
明日は自分の力をすべて出し切って、一生懸命考えて頑張りたいと思います。公開対局ですが、自分のペースで指していこうと思います。明日もご観戦していただけると本当にうれしく思います。最後になりましたが、倉敷藤花戦を主催していただいている関係者の皆様方、倉敷市の皆様方、この棋戦にご尽力いただきましたすべての関係者の皆様に、心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました」
【室谷由紀女流二段】
「皆様、こんばんは。挑戦者の室谷由紀です。本日はご多忙のなか、たくさんの方々にお集まりいただきまして、ありがとうございます。また、このような盛大な歓迎会を催していただきまして、感謝申し上げます。
私は倉敷には何度も来させていただいておりまして、多分、全国でいちばん多く訪れているのではないかなと思っております。ちょうど先月、倉敷に2度来ました。1度目は『青空将棋道場』というイベント(10月9日)で、美観地区の川沿い、柳の下で着物を着て将棋を指させていただきました。今年で4回目の参加で、また来年も来られれば(青空将棋道場参加)最多記録とお聞きしましたので、そちらも狙っております。もうひとつはプライベートでこちらに来まして、家族で美観地区を回りました。イベントのときにはなかなか街並みを見ることができませんので、今回はじっくりと何時間もかけて、こちらの街を拝見いたしました。そんな私の大好きな街、倉敷。また大山先生の故郷。そして素晴らしい対局場で、将棋が指せることを非常に幸せに思っております。明日は精一杯、1手1手思いを込めて大事に指したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。最後になりましたが、倉敷藤花戦を主催いただいております、倉敷市様、そして倉敷市文化振興財団様、山陽新聞社様をはじめ、関係各位の皆様に感謝を申し上げます。どうもありがとうございました」
(大山名人杯のトロフィーを中央に、記念撮影に応じる)
(翔)