2025年11月14日 (金)

大山名人杯第33期倉敷藤花戦第2局は11月15日対局

福間香奈倉敷藤花に伊藤沙恵女流四段が挑戦する大山名人杯第33期倉敷藤花戦は、恒例の倉敷対局を迎えました。

第2局は2025年11月15日(土)10時から、岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で対局が行われます。先手は伊藤女流四段。持ち時間は各2時間(チェスクロック使用、使いきると1手60秒未満の秒読み)。
昼食休憩は12時~13時(公開対局開会式のため、遅れる場合があります)。

立会人は本田小百合女流四段、記録係は山口稀良莉女流初段。また現地の大盤解説は狩山幹生五段(倉敷市出身)、聞き手は北村桂香女流二段が担当します。

本日は対局場検分と歓迎会が行われます。

本局は棋譜・コメントを飛龍、ブログを翔が担当してお送りいたします。よろしくお願いいたします。

012

(倉敷市街)

(翔)

2025年11月 5日 (水)

感想戦

Dsc_1653_2(笑みを見せることも)

Dsc_1667(伊藤女流四段は第2局で巻き返しを狙う)

Dsc_1673(感想戦は16時23分ごろに終了した)

以上で、本局の更新は終わります。11月15日の第2局もご注目ください。(銀杏)

終局後インタビュー

終局後に主催の山陽新聞によるインタビューが行われました。(銀杏)
Dsc_1577(終局直後の対局室)

Dsc_1591(福間倉敷藤花は第29期三番勝負第3局から倉敷藤花戦の三番勝負で8連勝中)

――今日の将棋を振り返って、どのあたりがポイントだったと思いますか。

福間 こちらから動いていきましたが、薄くて怖い形なのであまり成算があったわけではありませんでした。駒を取り合ったところは少し駒得しているのでどうかと思っていました。

――駒得を生かして勝負できそうな感触はあったのですね。

福間 そうですね。そこに至るまで変化が多かったので、仕掛け自体はどうだったかはわかりませんが。

――中飛車から飛車を2筋に戻す戦型でした。準備していた展開でしたか。

福間 序盤の細かいところで用意してきたものと別の展開にしてしまったので、準備してきたわけではなかったです。自分の中でパッと指してしまった手があって、そこから別の将棋になりました。

――中盤の終わりごろに踏み込まれたと思うのですが、手応えはいかがでしょうか。

福間 こちらは攻められてしまうのですが、対応してカウンターを狙う将棋かなと思っていました。指している最中は怖い形でしたが、そういうものだと思って指していました。

――防衛に王手となりました。第2局に向けて、どのように準備していきたいですか。

福間 第2局は先後が決まっています。自分なりにベストを尽くせる状態で臨めたらと思います。

――昨日に棋士編入試験を受験されるという大きな決断をされました。前回を受けての再挑戦になります。決断に至った決め手、どのようなところで挑戦しようと思われましたか。

福間 今回は家庭のこともあって家族と相談しながらではありました。自分なりに全力を尽くせるようにという気持ちです。

――今回は前回の経験も力になるという思いもあるでしょうか。

福間 すごく厳しい戦いになると思っています。いまの自分にできることをやっていけたらと思います。

Dsc_1601(敗れた伊藤女流四段)

――今日の将棋はどのあたりがポイントだったと思われますか。

伊藤 序盤はいろんな候補手があって、一つ一つ読んでいくとどれもあるのかなという感じで難しかったです。

――中盤は駒がさばけて指しやすい感じなのかなと思いましたが、どのように感じられていましたか。

伊藤 駒がさばけて振り飛車っぽい感じで指せていると思ったのですが、具体的な形勢をよくする手が見つからなくて。具体的な一手が難しかったです。

――戦前に熱戦にしたいと話しておられました。一局通して熱戦になったと思います。手応えはいかがでしょうか。

伊藤 前期の第1局は一方的に早い段階で差がついてしまう対局でした。それと比べるといいほうかなと思いますが、何か手がありそうな気がしたので、何かなかったかなと。

――第2局に向けて、どのような将棋を見せたいですか。

伊藤 自分がやることは変わらないので、いつも通りの対局前のように過ごしたいです。

福間倉敷藤花が先勝

20251105_115


福間香奈倉敷藤花に伊藤沙恵女流四段が挑戦する大山名人杯第33期倉敷藤花戦第1局は、15時23分に115手で福間倉敷藤花の勝ちとなりました。消費時間は▲福間2時間0分、△伊藤2時間0分(チェスクロック形式)。
福間倉敷藤花が11連覇(通算16期)に向けて好スタートを切りました。
第2局は11月15日に岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で指されます。(銀杏)

高美濃囲いの弱点

20251105_87図は87手目▲9四桂の局面。伊藤女流四段の攻め足が止まった直後に福間倉敷藤花は▲9四桂と跳ねました。美濃囲い系統の囲いは端が弱点。本局の高美濃囲いも9筋が弱点でした。福間倉敷藤花は、持ち駒をたくわえて一気に爆発させようとしています。後手玉を中央に追った際に2一馬や4七飛が攻めに働いてきそうな点も見逃せません。福間倉敷藤花は▲9四桂△同香に▲9三銀と鋭く迫って、一気の寄せを狙います。(銀杏)

チャンス到来か

20251105_65図は65手目▲5七同銀の局面。△5七歩成を▲同銀と取ったところです。一見して△7七銀が浮かぶため、かなり大胆な対応です。以下、▲7七同桂だと△同桂左成▲7九玉△5七飛成▲同飛△8八銀までの詰みで技が決まるため、先手は▲6七玉とかわすしかなく、先手玉は一気に危ない形になります。
伊藤女流四段にチャンスが到来しているのか、福間倉敷藤花はあえて△7七銀と打たせてしのごうとしているのか。伊藤女流四段が残り時間をつぎ込んでいるのを見て、千田八段は「チャンスを逃さないぞと考えているのでしょう」と話しています。(銀杏)

Dsc_1571001

倉敷の工芸品

倉敷市はジーンズや帆布などのほか、マスキングテープ発祥の地として知られています。(銀杏)

Dsc_1424(本局の両対局者も使用している帆布とマスキングテープ)

Dsc_1428(将棋や大山康晴十五世名人をアピールしたマスキングテープも開発されている)

カテゴリ