インタビュー
感想戦終了後、別室に移動してインタビューが行われました。
□里見香奈倉敷藤花
――昼食休憩あたりの局面について。
振り飛車側の指し手のほうが難しいとは思っていましたが、難解な形勢だと思っていました。
――勝ちを意識した局面は。
△5七と(70手目)と寄ったところです。相手玉は一手一手の寄りになり、こちらの玉は詰みません。
――白玲戦終了後、女流王座戦もあって過密な対局日程が続く。コンディション作りについて注意している点は。
その日の疲れはその日にうちに取るように、しっかりと休むようにしています。
――ファンに向けて。
例年にも増して準備が大変な中で対局させていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。第2局以降も倉敷で対局できますので、自分自身のコンディションを整え、全力で迎えられるように頑張りたいと思っています。
――今年は大山名人の生誕100周年。そういった節目での対局について。
改めて大山先生の歴史がフォーカスされると思います。本当に偉大な先生だと思いますので、少しでも近づける将棋を指せればと思います。
■西山朋佳女流四冠
――対抗形という戦型は予想していたか。
あまり予想できていませんでした。一手一手考えていく将棋だったかと思います。
――昼食休憩あたりの局面について。
すでに厳しくしてしまったと思っていました。端歩を突き越されていたり、▲5六銀(45手目)と出るような余地があったりと、普段の対抗形との違いがありました。そのあたりをすり寄せて考える必要があったかもしれません。割りとずっと苦戦を意識していて、△8七飛(56手目)と打たれていい受けがありませんし、粘りも利かなくなっていると思います。もっと前に危機感を持って指すべきでした。
――最近は里見倉敷藤花と指す機会が増えている点について。
前例はたくさん出てくると思います。毎回、課題を持って指すことが大事だと思っています。
――倉敷市の印象について。
倉敷市は景色の美しい場所だと思っていて、挑戦できたらひとつの楽しみになります。今回は初めての場所ではありましたが、山桃花さまには対局設備を整えていただき、ありがたく思っています。
――2局目の意気込みについて。
次は先後が決まっていますので、それに向けた準備をして、状態を整えて挑めたらいいなと思います。
以上で、本局の中継を終了します。ご観戦、誠にありがとうございました。
(武蔵)