歓迎会(5)
(棋士紹介)
(日本将棋連盟常務理事の清水市代女流七段と、立会人の斎田晴子女流五段。ふたりは第3期、第14期、第15期の三番勝負でタイトルを争った)
清水市代女流七段「先ほど、言い忘れていました。倉敷の皆様、ただいま!」
斎田晴子女流五段「今回は立会人という素晴らしい役目をいただいて、明日の対局が楽しみです。おふたりは今年度ここまで4棋戦のタイトル戦を戦われていて、おふたりとも1防衛、1奪取ですので、5棋戦目の今回、どちらが勝つのかご注目ください」
(記録係の佐々木海法女流1級と、大盤解説の大橋貴洸六段)
大橋貴洸六段「毎年菅井竜也八段が担当されている大盤解説なので荷が重いですが、精一杯務めます。里見倉敷藤花の先手ですので、初手▲5六歩ですよね。おふたりの将棋は独特の持ち味を出されていますよね。里見倉敷藤花は振り飛車党ですが居飛車感覚の将棋で、西山挑戦者は王道の振り飛車という印象です」
佐々木海法女流1級「タイトル戦の記録係は初めてです。(緊張でことばが詰まり、大橋六段から「がんばります、で」と助け船)あ、がんばります」
(大盤解説聞き手の石本さくら女流二段)
石本さくら女流二段「倉敷は何度もお仕事で来させていただいております。以前、青空将棋道場のお仕事のあとにほかの女流棋士と美観地区を観光していたら伊東市長とばったりお会いして、市長直々にご案内していただきまして、ありがとうございました。倉敷は本当に温かい人が多い町だと思います」
(閉会のことば:岡荘一郎・倉敷市文化振興財団理事長)
「今回は3年ぶりの公開対局をやろうと準備してまいりました。本来でしたら歓迎会のあとに懇親会という流れですが、『第8波』の恐れもあるということで懇親会はとりやめとさせていただきました。今期のトーナメント表を見ると、67人が参加しているんですね。こんなに大勢が参加しているのかと驚きました。明日は伯仲したおふたりの戦いが楽しみです。今年は30期の節目ということで山陽新聞が特集を組んでくださいまして、私も話をさせていただきました。そのときに『里見倉敷藤花が初めて倉敷藤花戦に出たときのことを覚えていらっしゃいますか』と聞かれました。もちろん十数年前のことですからうろ覚えではあるのですが、ひとつ驚いたことがありました。当時、今回のような歓迎会の会場に行ったところ、山陰関係の報道の方が何人も来られていて『何かあったんですか』と聞きましたら、出雲に住む高校生がタイトル挑戦ということで取材に来られていたのですね。大勢の方が来られていたことを覚えています」
(翔)