第18期倉敷藤花戦三番勝負第1局

2010年10月21日 (木)

倉敷藤花戦トーナメント表

Honsen

里見倉敷藤花への挑戦権を争ったトーナメント表。岩根女流二段は、鹿野圭生女流初段(LPSA所属)、清水市代女流王位・女流王将、村田智穂女流初段、中井広恵女流六段(LPSA所属)を破って決勝に進出。挑戦者決定戦で甲斐智美女王に勝ち、三番勝負の舞台に立った。

(肩書き・段位は当時のものです)

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対局再開

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(再開前の両対局者)

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(定刻の13時になり、対局再開。岩根女流二段は着手の際、盤側に一瞬目をやった)

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(里見倉敷藤花はすぐに応手を返し、じっと盤面を見つめた)

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昼食休憩時の対局室

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(里見倉敷藤花の王将。「大竹竹風(おおたけちくふう)作」と駒師の名前が彫られている)

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(岩根女流二段の玉将。「菱湖(りょうこ)書」と彫られている。菱湖は駒の書体)

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控え室を訪れる棋士 (2)

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(井道千尋女流初段)

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(関根紀代子女流五段)

(文)

昼食休憩に入る。再開は13時より

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12時、図の局面で昼食休憩に入った。里見倉敷藤花は、自玉の正面から戦いを起こすという大胆な構想を披露した。本局の戦型である「相振り飛車」では相手の攻め駒(飛角)を目標にすることがしばしばあるが、本局のように全力で攻めかかる例はあまり見られない。里見倉敷藤花用意の作戦なのだろうか。岩根女流二段は間違いなく意表をつかれているだろう。
消費時間は▲岩根57分、△里見1時間2分と、ちょうど折り返し地点。再開後、里見倉敷藤花がどのように指し進めていくのか注目だ。昼食の注文は両対局者ともになし。再開は13時より。

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(12時すぎの対局室。里見倉敷藤花は盤の前を動かず、考え続けている)

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控え室を訪れる棋士

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(先崎学八段。現在対局中)

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(渡辺弥生女流2級。斎田女流四段と検討中)

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(佐藤康光九段。こちらも対局中)

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斎田晴子女流四段

11時10分頃、斎田晴子女流四段が控え室を訪れた。ここまでの展開を盤に並べた後、ふらりと外へ。戻ってきたとき、手には湯のみが。関係者に淹れたお茶を配って回る。優しい人である。

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(斎田女流四段)

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11時15分頃の対局室

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図は11時15分頃の局面。序盤の駒組みが一段落し、構想力が問われる局面を迎えている。

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(カメラによる対局室の様子)

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藤倉四段の解説

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「岩根女流二段が先手番ですね。最近大流行の▲7五歩の出だしですね。△5四歩(上図)に▲6六歩は大事な一手で、先に▲7八飛だと、△8八角成▲同銀に△4五角(参考図)とされてしまいます。
後手の指し方は、岩根女流二段が倉敷藤花の挑戦者決定戦で後手番を持って指されています。自分を相手にどう指すか注目ですね。
持ち時間ですが、普段の対局は1分未満の指し手は切り捨てになります。本局のチェスクロック2時間だと体感であっという間かもしれませんね」

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(文)

モバイル編集長、登場

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(10時35分頃、控え室に現れた遠山雄亮四段。モバイル中継の対象局を決める、「モバイル編集長」でもある)

遠山四段は棋譜解説チャットにも登場した。
「△5五歩を突きましたね。お互いに挑戦者決定戦を意識しながら指していること間違いなしですね」(藤倉勇樹四段)
「藤倉四段、おはようございます。△5五角はありそうでしたが、タイトル戦の朝一ではやりづらかったですかね(笑)」(遠山雄亮四段)

(文)

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