2026年4月 3日 (金)

Dsc_3872(休憩中の対局室)

Dsc_3914(昼食休憩中の局面。手前が先手の伊藤叡王)

Dsc_3886(伊藤叡王の王将。駒は淘水師作の菱湖書が使用されている)

Dsc_3898(斎藤八段の玉将)

Dsc_3922(上座の視線)

Dsc_3927(下座の視線)

Dsc_3931(記録用のタブレットと棋譜用紙)

Dsc_3935(記録係は宮嶋四段)

Dsc_3940(対局者の脇には不二家のお菓子が叡王戦専用箱に詰められている)

Dsc_3945(対局再開を待つ静寂な対局室)

20260403c12時30分、この局面で伊藤叡王が19分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲伊藤1時間35分、△斎藤54分。昼食の注文は両者ともにチキンライス、アイスティーです。対局は13時30分に再開します。

Dsc_3784_2(両者が注文した昼食)

Dsc_3791(チキン以外も豊富なメニュー)

Dsc_3796(チキンライス)

Dsc_3803(ごろっとしていて食べ応えがありそうなチキンがたっぷり)

20260403a

伊藤叡王の先手番で相掛かりに進みました。伊藤叡王の得意戦法ですし、居飛車本格派の斎藤八段も迎え撃つと前夜祭で予想されていました。
後手番の斎藤八段は▲9六歩に対して△9四歩(1図)と受けました。含みの多い手で、右桂の退路を作りながら先手からの▲2四歩を牽制しています。

20260403b2図までは前例がありました。2022年度の第81期順位戦C級1組の▲黒田尭之五段-△三枚堂達也七段戦(先手勝ち)です。三枚堂七段は△8四銀と上がって飛車交換を拒否しましたが、斎藤八段は△5二玉と上がったのです。以下、実戦は▲8二飛成△同銀▲7六歩△3六歩▲1六歩△7二金と進んでいます。前例のない進行で、新定跡が誕生するかもしれません。

Dsc_3512(飛車交換を避けない新研究を披露した斎藤八段)

午前のおやつは伊藤叡王が桜バウムクーヘン、マンゴージュース、斎藤八段がミルキーバウムクーヘン、紅茶(ホット)です。バームクーヘンは不二家の人気スイーツのひとつです。桜バウムは季節限定商品で、八重桜の品種「関山」のエキスを使用しています。

Dsc_3736(伊藤叡王が注文したおやつ)

Dsc_3743(季節限定商品の桜バウムクーヘン)

Dsc_3748(斎藤八段が注文したおやつ)

Dsc_3761(定番人気商品のミルキーバウムクーヘン)

Dsc_3445(9時45分、伊藤叡王が先に入室した)

Dsc_3466(斎藤八段の入室は9時48分。下座に着く)

Dsc_3582(駒を並べる両対局者)

Dsc_3550_2(伊藤叡王)

Dsc_3528_2(斎藤八段)

Dsc_3609(振り駒は河村宣行・株式会社不二家代表取締役社長が務めた)

Dsc_3611(歩が3枚出て、伊藤叡王の先手番に決まった)

Dsc_3674(10時、対局開始。伊藤叡王の初手は▲2六歩だった)

おはようございます。いよいよ第1局の朝を迎えました。シンガポールは晴れ。今日も朝から蒸し暑いです。
本日のスケジュールは以下の通りです。時差はマイナス1時間(現地10時は日本時間の11時)で、本ブログでは現地時間での記載になります。

10:00 対局開始
10:30 午前のおやつ
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 午後のおやつ
??:?? 終局

Dsc_3431_2(好天に恵まれたシンガポールの朝)

両対局者の退出後にトークショーが行われました。戦型予想は伊藤叡王が先手なら相掛かり、斎藤八段が先手なら矢倉と角換わりという声が聞かれました。

Dsc_3092(シンガポール対局の参加棋士・女流棋士が登壇する)

Dsc_3155(野原女流二段が司会進行を務める)

Dsc_3258(お楽しみ抽選会の様子。木村九段はシンガポールと揮毫した)

Dsc_3347(4月1日付けで女流三段に昇段した北尾女流三段)

Dsc_3405(叡王戦ポスターの抽選)

Dsc_3426(中締めのあいさつは佐竹康峰・日本将棋連盟常務理事が務めた)

Dsc_2948_3 (伊藤叡王)

「皆様、こんばんは。本日は第11期叡王戦第1局、シンガポール対局の前夜祭にお越しいただき誠にありがとうございます。まずはじめに、叡王戦を主催していただいております不二家様、特別協賛をいただいておりますレオスキャピタルワークス様、ご協賛いただいております、中部電力様、豊田自動織機様、豊田通商様、アパグループ様に、厚く御礼申し上げます。また第1局にご協賛を頂きましたANA様、そして、この海外対局の実現に向けてご尽力いただきました多くの皆様に、心より感謝申し上げたいと思います。
シンガポールでの対局は、私にとってはおよそ半年ぶりになります。半年前に対局で訪れた際は、これが最初で最後のシンガポール対局になるのだろうなと思っておりましたが、まさか半年後にまた戻ってこられるとは思っておらず、とてもうれしく感じております。前回はセントーサ島での対局でしたが、今回は日本人会館での開催となり、対局場所も変わり、また新鮮な気持ちで臨むことができそうです。昨日の観光でも、以前訪れた時とは違った場所を巡ることができまして、シンガポールの新たな魅力に触れることができたと感じております。
さて、今期の叡王戦五番勝負は、昨年に続いて、斎藤慎太郎八段との対戦となりました。斎藤八段の最近の将棋を拝見しても、非常に充実されている印象で、今年も大変なシリーズになりそうだなと感じております。昨年の五番勝負は、内容の面では課題も残りましたが、自分なりに全力を尽くして、充実感の残るようなシリーズにすることができたのではないかと思っております。今年はさらに進化した内容の将棋を指して、より充実した番勝負にすることができればと思います。明日の対局もぜひ最後までご観戦いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします」

Dsc_2982(斎藤八段)

「皆様こんばんは。第11期叡王戦五番勝負の挑戦者になりました斎藤慎太郎です。本日は前夜祭を開催いただきましてありがとうございます。はじめに叡王戦を主催いただいております不二家様、特別協賛をいただいておりますひふみのレオス・キャピタルワークス様、ご協賛いただいております豊田通商様、豊田自動織機様、中部電力様、アパグループ様。叡王戦の開催に携わっていただいている全ての皆様に御礼申し上げます。
私はシンガポールを訪れるのが初めてです。また海外対局も初めてで、楽しみと緊張感があります。今回はシンガポール日本人会の皆様方に大いにお世話になります。よろしくお願いいたします。昨日からシンガポールの文化や風に触れて、良い経験やリフレッシュになっています。新鮮な気持ちで明日からの対局に臨めそうです。
今期も伊藤叡王に挑戦することになりました。リターンマッチと称されそうではありますが、気負わず平常心で挑もうと思います。前期の経験をいかして、新たな熱戦を展開できるように頑張ります」

Dsc_3022(クレメント・オン・アジア文明博物館館長)

「今年は日本とシンガポールの外交関係樹立60周年の節目の年であり、今回の対局は両国の友情と文化交流の深まりを改めて感じさせてくれる誠に意義深い機会となっております。将棋は知性と美しさを兼ね備え、兼ね備えた日本の素晴らしい文化です。明日の伊藤匠叡王と斎藤慎太郎八段の対局をここシンガポールで迎えられることを光栄に存じます。
アジア文明博物館「Let's Play! The Art and Design of Asian Games」と題したアジアのポートゲームに関する展示に加え、今月4月4日今週の土曜日より将棋漫画『3月のライオン』という漫画を通じて将棋の世界をご紹介する展示も開催しております。これからもこれらの展示を通じ、多くの方々に将棋の魅力をより身近に感じいただければ幸いです。明日の対局が素晴らしいものとなり、将棋を通じた交流と友情がさらに広がっていくこととを心より願っております」

Dsc_3057(乾杯の発声はクレメント・オン館長が務めた)