2018年5月26日 (土)

第4局はまもなく開始です。

富岡製糸場は明治5年(1872年)に設立された、日本初の本格的な器械製糸工場。全国から集められた女工は、伝習を終えると出身地に戻り、器械製糸技術を伝えました。その一人である和田英(旧姓:横田)は当時の回想を『富岡日記』にまとめています。明治期の日本を支えた重要施設です。
官営で始まった製糸場は、後に民間に払い下げられ、昭和62年(1987年)まで操業が続きました。平成26年(2014年)に世界遺産登録。繰糸所、西置繭所、東置繭所の3棟も同年、国宝に指定されています。

Dsc_2763 (富岡製糸場入り口)

Dsc_2765 (明治5年操業開始)

明日の見どころ紹介がありました。

Dsc_2538 (中村桃女流初段が司会を務めた)

「星取りのうえでは金井さんが厳しい。矢倉は終わったといわれますが、高見さんは終わった側をよくやっています(笑)。金井さんは矢倉をどう攻略するか。高見さんは普通に指すことを心掛けそうな気がします。星取りに加えて先手の高見さんが圧倒的に有利なのですが、不利なほうの金井さんが本局に勝つと、次は1日で2局の対局(持ち時間は各1時間)なので、流れが変わるかもしれません。最終局にもつれ込んで、振り駒で金井さんが有利な先手を引くシナリオもあるわけですし」(三浦九段)

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「対局者のお二人は落ち着いていますね。自分が初タイトル戦のときは、もっと緊張していました。高見さんはもう1局勝てばというのが、逆にプレッシャーになるかもしれません。明日の戦型で可能性が高いのは矢倉ですが、金井さんは後がないので横歩取りなどの秘策を練ってきているかもしれないです」(糸谷八段)

「ここまで中終盤が面白い将棋が多く、前局は千日手でした。中終盤、どっちが勝つかわからない将棋を観たいと思います」(安食女流初段)

Dsc_2600 (ニコ生の戦型予想アンケートでは、矢倉が一番人気だった)

Dsc_2667_2 (師弟・親子の二人だけで登壇。塚田女流1級の攻めが厳しい)

「第3局まで両者の力は拮抗していますが、金井さんのほうが時間を使ってしまい、優勢でも終盤で持ち時間がないために間違えている展開が多いです。金井さんが優勢で時間を残していたら、金井さんが勝つような気がします」(塚田九段)

Dsc_2696 (恒例となった「郵便将棋」。図の局面から塚田女流1級が1手指した)

※以上で対局前日のブログ更新を終わります。

対局者の退場後、プレゼント企画が行われました。棋士と前夜祭出席者が協力してクイズに答え、奪われた駒のありかを突きとめます。

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Dsc_2477 (第1問は糸谷チームが正解。最終結果はニコ生放送にて)

Dsc_1955 (5月25日は金井六段の誕生日。みんなで「ハッピーバースデートゥーユー」を歌う)

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Dsc_1972 (ニコ生の視聴者も祝福コメントを送る)

Dsc_2370 (高見六段のあいさつ)

「本日、検分の前に富岡製糸場をガイドしてもらいました。生糸の生産にはたくさんの人々の手が入って、一本の糸になります。これは自分とつながるものがありまして、将棋を始めてからこの場に立つことができたのは、関係各位の皆さまのおかげであります。
第3局まで終えて、タイトル戦を戦っている充実感もあり、精進しなければいけないと思うところもあります。将棋ブームのなかで、そして皆さまに応援していただいてタイトル戦を戦えていることを幸せに思います。
ここまで叡王戦の決勝七番勝負に出るために、細い細い一本の糸を死に物狂いでつかみとったようなもの。これを大きな束にして、後世に語り継がれるような名勝負にしたいと思いますし、ここまで戦ってきた自分を信じて精一杯、戦いたい。星取りは意識していないので、一局一局、全力を尽くしたいと思います」(高見六段)

Dsc_2426 (金井六段のあいさつ)

「温かい雰囲気のなかで迎えてくださり、また短い時間のなかでたくさん激励していただき、ありがとうございます。富岡製糸場を見学させていただき、私も歴史、技術の進歩を感じさせていただきました。今回は対局室がいつもと違った雰囲気だと思います。
群馬には、父の実家があり、毎年のようにいとこの家に遊びに行きました。棋士になってからは、何年か前に群馬のスター、三浦九段と目隠し将棋を指すイベントがありました。最終盤まで激戦でしたが、私が5枚目の金を打つ勝負手を放ち、会場が凍りついた記憶があります。そのあとも、イベントを手伝ってくれていた高校生と将棋を指す縁がありました。そういうこともあって、群馬はホームのような気持ちです。
明日はいよいよ第4局。スコアのうえでは、高見六段の勢いを感じる3局でした。でも明日、高見さんの勢いを止められるのは自分しかいません。シリーズで押し込まれたのも自分ですけども、予選、本戦の厳しいトーナメントを何とか勝ち上がってきたのも自分ですから、明日、明日こそは、皆さまの心に残るよい棋譜を残せればと思います。精一杯指すことを誓いまして、私のあいさつとさせていただきます」(金井六段)

Dsc_2295 (花束贈呈。先導するのは富岡シルクレディの長谷川加奈さん)

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Dsc_2312 (うれしそうな高見六段)

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Dsc_2323 (記念撮影)

Dsc_2342(磯部ガーデンのオリジナルキャラクター「おちゅん」)

Dsc_2340(富岡市のイメージキャラクター「お富ちゃん」)

Dsc_2352 (階段の昇り降りはちょっと苦手のようだ)

歓談中の棋士の表情です。

Dsc_2172 (金井六段)

Dsc_2260 (高見六段)

Dsc_2028 (塚田九段)

Dsc_2090 (森内九段)

Dsc_2186 (三浦九段)

Dsc_1938 (糸谷八段)

Dsc_2025 (安食女流初段)

Dsc_1931 (中村桃女流初段)

Dsc_2096 (塚田女流1級)

Dsc_2221 (観戦記担当の柚月さん。自著と明日の意気込みについて語る)

1968年 岩手県出身
2008年『臨床真理』で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。
13年『検事の本懐』で第十五回大藪春彦賞を受賞。
16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)受賞。
そのほかに『盤上の向日葵』『凶犬の眼』などがある。『盤上の向日葵』は将棋を題材にした作品。『孤狼の血』は映画化され、続編製作も決まった。

2018年5月25日 (金)

Dsc_1691_2 (主催者あいさつ 森内俊之・日本将棋連盟専務理事)

「叡王戦の特徴は、歴史的、文化的場所で対局が行われること。そして持ち時間の変動制。理事なのでどちらが応援とは言えませんが、せっかくなので1時間(第5、6局)や6時間(第7局)の対局を見てみたいという複雑な気持ちです。富岡市の魅力が全国に発信されて、盛り上がっていければと思います」(森内専務理事)

Dsc_1737 (開催地あいさつ 富岡市役所世界遺産部の佐藤昭二さん)

「世界遺産、国宝の富岡製糸場は、世界遺産登録後、多くの観光客にお越しいただいております。富岡は保存だけではなく、観光的活用も行なっているところです。今日の前夜祭に遠方から多くの方々がお見えになり、将棋人気を実感しています」(佐藤さん)

Dsc_1831 (乾杯の発声 株式会社タカラレーベンの鈴木健介さん)

「不動産で幸せを創る、考える企業理念で、全国各地でマンションの分譲を行っている企業です。社内には、叡王戦のポスターがかなり貼られています。我々は文化的活動、地域貢献などに協賛させていただいており、このようなイベントに積極的に参加させていただきたいと思っております。叡王戦の大成功を祈念して、乾杯したいと思います」(鈴木さん)

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