長期戦の様相 △2三銀に控室で悲鳴が上がりました。直前の▲5八玉もこの△2三銀も自陣に手を入れて、長期戦に備える手。しかも、ニコニコ生放送では将棋ソフトの評価値が接近、千日手の手順が示されています。 ここで4分弱使って、永瀬叡王が持ち時間を使いきりました。 (永瀬叡王はここから一分将棋) (豊島竜王・名人も残り時間わずか)
永瀬叡王の残り時間が迫る 20時10分頃、図の▲7四歩で永瀬叡王の残り時間が10分を切りました。△7四同歩と取らせれば、▲9一桂成△8四飛に▲9五角△8八飛成に▲7八金と弾いて、△9九竜に▲6二角成とできるようになります。 局面は後手が手堅い手を続けて、後手ややよしが続いています。豊島竜王・名人もまもなく残り時間10分を切るところです。 (残り時間わずかの永瀬叡王)
落ち着いた手の応酬 ▲6七銀に△1八成桂と落ち着いた手の応酬。ニコニコ生放送でも控室でも「長くなりそうですね」のジョークが飛びました。△1八成桂は手を渡して、相手の暴発を待つ手に見えます。ただし、意外に次の△2八成桂が早いようで、先手もゆっくりしていられない。本譜は▲7七桂と跳ねて、▲6五桂~▲5三桂成の殺到を狙います。どこかで9一香を取ってから決行すれば、迫力のある攻めになります。 (豊島竜王・名人が有利と見られている)
後手ややよし 19時過ぎの局面。塚田九段によると、▲8三桂では先手がつらく、後手が指せそうとのことです。ただし、まだ大きな差ではありません。後手としては差を広げたいところ。候補手としては△8三同銀、△8七歩、△8八歩などが考えられます。△8八歩は▲7七桂だと△1二角を狙った手です。 (永瀬叡王にとっては苦しい展開)
夕食休憩 18時、この局面で永瀬叡王が21分使って夕食休憩に入りました。消費時間は、▲永瀬2時間21分、△豊島1時間38分。対局は18時30分から再開されます。普段の対局と再開時刻が違いますのでご注意ください。両対局者の夕食は叡王戦記念特別メニュー「鳩やぐら」です。 (叡王戦記念特別メニュー「鳩やぐら」。本局の対局者のため作ってもらった特注のお弁当だ。器にあるは「みろく庵」は数年前から将棋メシに注目していたなら知っているだろう。鳩やぐらの前に主に定食を出前しており、2019年に惜しまれながらも閉店。閉店時に器を鳩やぐらに譲った)
17時30分頃の控室 控室では対局立会人の塚田九段と、文春オンラインで観戦記を執筆するプロポーカープレーヤーの木原直哉さんが盤をはさんで検討しています。図の△3三桂の局面で、「豊島さんは自分がいいと見て、決めにいっている」と塚田九段は話します。▲8五竜が味よく見えますが、△9四角があります。 (対局立会人の塚田泰明九段) (プロポーカープレイヤーの木原直哉さん。学生時代は将棋部に所属していた)
豊島竜王・名人の長考 どちらも飛車先を突破して、成駒を作る激しい戦いになっています。 ここで後手の豊島竜王・名人が30分以上の考慮。△7八と▲同銀△3二金が無難で自然に見えますが、ニコニコ生放送ではほかに△5四桂なども検討されていました。 (豊島竜王・名人が時間を使って△7八と)