
1時間11分の考慮で指された▲2二歩に対し、伊藤七段は47分考えて△2八歩とたたきました。▲同飛△8六歩▲同歩△8五歩▲2一歩成△8六歩▲7九桂△6五銀の進行です。

2筋の桂取りに構わず継ぎ歩攻めで玉頭を狙い、先手が得した桂を自陣に受けても、銀をぶつけて攻めの継続をはかっています。▲6五同銀は△同桂で、△6六角と△6九角から△8七銀が厳しいです。
先手は銀交換に応じず、▲5五銀とかわすのが最善のようです。△7六銀で玉頭がかなり怖いものの、▲6四歩で大きな拠点ができます。以下△5三金に▲7七歩と受ければ、後手も駒を渡すと反動がきついので攻めにくいです。






藤井叡王は約1時間10分考えて、▲2二歩と攻めました。伊藤七段の誘いのスキに、慎重に読みを入れた踏み込んだ格好です。△3三桂なら▲2一歩成△2八歩▲同飛△3九角▲3八飛△4八角成▲同飛△2一飛▲2四歩でどうか。△同飛は▲2五歩△同桂▲2八飛と切り返します。












12時、図の局面で伊藤七段が考えて、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は☗藤井1時間17分、☖伊藤1時間41分。昼食注文は、ともに「名物ぽんきし膳―きしめんすっぽんスープ仕立て―」です。飲み物は藤井叡王が「冷たい緑茶」、伊藤七段が「ゆず茶」。対局は13時に再開されます。
序盤は角換わり特有の手待ち合戦が繰り広げられたあと、伊藤七段は△5五歩と位を取りました。以下▲4八金△4二銀▲2四歩△同歩▲同飛△6五歩と進んでいます。
2筋を交換させて、一段飛車がいなくなった瞬間に△6五歩がスキを突いた動きです。▲6五同歩は△同桂▲6六銀△8六歩▲同歩△5九角があります。▲6六銀に代えて、▲6八銀は△6六角▲7七桂△7五歩でどうか。藤井叡王はしばらく手を止めて、6筋を取らずに▲2九飛と引きました。
