
伊藤叡王の先手番で相掛かりに進みました。伊藤叡王の得意戦法ですし、居飛車本格派の斎藤八段も迎え撃つと前夜祭で予想されていました。
後手番の斎藤八段は▲9六歩に対して△9四歩(1図)と受けました。含みの多い手で、右桂の退路を作りながら先手からの▲2四歩を牽制しています。
2図までは前例がありました。2022年度の第81期順位戦C級1組の▲黒田尭之五段-△三枚堂達也七段戦(先手勝ち)です。三枚堂七段は△8四銀と上がって飛車交換を拒否しましたが、斎藤八段は△5二玉と上がったのです。以下、実戦は▲8二飛成△同銀▲7六歩△3六歩▲1六歩△7二金と進んでいます。前例のない進行で、新定跡が誕生するかもしれません。
