2017年11月26日 (日)

記者会見

就位式のあとは里見香奈倉敷藤花、伊藤沙恵女流二段と個別に記者会見が行われました。

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――3期連続8期目の戴冠をされました。いまの率直なお気持ちをお聞かせください。

里見 ホッとしています。

――実感は?

里見 倉敷藤花は対局直後に表彰式(就位式)があるので、そのときに少し湧いてきます。

――今日の対局、勝負のポイントは?

里見 昼食休憩の辺りはお互い時間も使って、あまり自信がなかったので、ひとつのポイントだったかなと思います。

――(61手目)▲8五歩と突いたところは?

里見 少し自信がなかったことを考えると、勝負手気味だったかと思います。

――大山名人杯が帰ってきたときの感想は?

里見 倉敷藤花戦は普段の表彰式(就位式)とはまったく違い、客席の皆さんの前で受け取ることができる場面です。私の地元の方々もけっこう見にきてくださって、その目の前でというのはうれしいです。

――将棋ファンの方々へのメッセージをお願いします。

里見 私はとにかく日常の将棋の勉強を一生懸命して、本番の対局で発揮できるように頑張りたいと思っているので、それを温かく見守っていただければと思っています。

――今期の2局を通じて内容的には? また、昨年と比べて、さらに来年に向けて。

里見 内容的には2局通してどちらもミスをしてしまったのですが、対局中の心理面は割りと安定していて、雑念なく盤上に集中して考えることができていたと思います。そういう点は昨年と比べて成長できたかなと思います。来年は、いまよりも成長できたといえる自分で、また倉敷に来られたらなと思います。

――会場を出たあと、何がしたいですか?

里見 両親が見にきてくれているので、ゆっくり話をして、食事でもしたいなと思っています。

――美観地区には?

里見 そうですね。それは話の流れで考えます。

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――倉敷藤花初挑戦でした。公開対局の感想は?

伊藤 目の前にたくさんの人がそろっていて、何とか平常心で指そうと意識してはいたのですが、やはり緊張していたかと思います。

――里見さんが居飛車で、伊藤さんは向かい飛車の形に振られました。

伊藤 正直、飛車を振ってくるのかと思っていたので予想外の展開でしたが、公式戦(女流棋戦)でも私が振り飛車、相手が居飛車の将棋があまりなかったので、とても新鮮な気持ちで指せました。感覚は難しかったのですが、楽しかったです。

――ほかの女流棋士と比べて、里見さんの違う点は?

伊藤 自分の指し手にとても自信を持っています。ゴキゲン中飛車や三間飛車の得意戦法を確立されて研究も深いでしょうし、読みの深さや感覚もまさっていると思います。

――年明けには里見倉敷藤花と女流名人のタイトルを争います。今後に向けては?

伊藤 技術面はもちろん、精神面や時間の使い方といった戦術など、いろいろな面で総合的に強化していく必要があると感じました。経験している数の違いもあると思いますが、里見さんは堂々とされていて、見習いたいなと素直に感じました。私も毎回、いつもどおり指すつもりで臨んではいるのですが、いつもならしない凡ミスもときどきあったので、気持ちを強く、自信を持って指せるようにしていかなければいけないと思いました。本当は今日勝って第3局につなげたかったのですが、内容的に昼食休憩の辺りはやれていたような局面もあったので、女流名人戦には切り替えて、また新しい気持ちで臨みたいと思います。

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以上で第25期大山名人杯倉敷藤花戦の全日程を終了いたします。最後までご観戦いただきありがとうございました。

(書き起こし:飛龍記者/写真:夏芽)

就位式

感想戦終了後、里見香奈・第25期倉敷藤花の就位式が行われました。

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(佐藤康光日本将棋連盟会長から就位状が授与された)

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(続いて大山名人杯の授与。伊東香織倉敷市長と笑顔で握手を交わす)

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(山陽新聞社から記念品の目録の授与。両対局者それぞれに手渡された)

(夏芽)

終局直後

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(終局直後の芸文館ホール。感想戦は大盤を使って行われた)

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(里見香奈倉敷藤花は3期連続通算8期目のタイトル獲得)

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(敗れた伊藤沙恵女流二段。初めての公開対局は残念な結果になった)

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(菅井王位を交えての感想戦がしばらく続いた)

(夏芽)

里見倉敷藤花が連勝、タイトル防衛

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三番勝負第2局は121手で里見倉敷藤花の勝ちとなりました。終局時刻は15時27分。消費時間は▲里見2時間0分、△伊藤2時間0分(チェスクロック使用)。里見倉敷藤花が対戦成績を2勝0敗としてタイトルを防衛、3期連続8期目の戴冠を決めました。

(飛龍)

里見倉敷藤花がリード

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その後、里見倉敷藤花が駒損を回復し、着実にリードを広げているようです。85手目▲5五歩の局面で残り時間は▲里見倉敷藤花11分、△伊藤女流二段10分と少なくなってきました。

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(夏芽)

佐藤会長が大盤解説会場へ

大盤解説会場は、菅井王位と頼本女流1級に代わり、佐藤康光日本将棋連盟会長と立会人の山田久美女流四段が解説役を引き継いでいます。

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(佐藤康光会長は「これはまだまだ、長い勝負になると思います」とコメント)

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(聞き手は本局の立会人である山田久美女流四段が担当している)

(夏芽)

玉頭攻め

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大盤解説会では菅井王位が、里見倉敷藤花が指した第1図の▲8五歩に驚きの反応を示していました。以下△同歩と応じて▲8四歩△同銀▲3二歩成△同金▲5一角△7三銀(変化図)の展開は後手十分と言われていましたが、実戦は伊藤女流二段が▲8五歩に△5一金と寄り、▲8四歩△同銀▲8五歩△7三銀▲3二歩成(第2図)まで進みました。この進行に控室の有森七段は「先手が大きく得をした」という見解を示しています。

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(伊藤女流二段はどのタイミングで反撃に回るのか)

(夏芽)