2018年11月24日 (土)

就位式の模様

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(10分弱の感想戦のあと、すぐに就位式が行われた)

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(清水市代・日本将棋連盟常務理事から就位状が贈られる)

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(伊東香織・倉敷市長からは大山名人杯が贈られる)

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(倉敷ガラス製の大山名人杯は15キログラムの重さ。後ろで男性スタッフが支えている)

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(副賞の目録が贈られる)

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(副賞は谷口由紀女流二段にも贈られた)

以上で第26期大山名人杯倉敷藤花戦の全日程が終了いたしました。来期もどうぞご期待ください。

(翔)

終局直後(2)

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(谷口由紀女流二段と里見香奈倉敷藤花)

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(菅井竜也七段の進行で感想戦が進められた)

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里見香奈倉敷藤花 コメント
「序中盤が一手一手難しい将棋だったと思うのですが、自分なりに考えて力を出しきることができたかなと思います」

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谷口由紀女流二段 コメント
「やはり作戦負けが響いてしまって、少しずつ苦しい展開でした。▲2五角成(97手目)と馬を作って脱出できる形が見えたのですが、駒が少し足りないので、逃げきれなかったような気がします。今シリーズは2連敗でとても残念ですが、修行が足りん、ということだと思いますので、また一回り強くなってまたこの舞台で皆様とお会いできればいいと思います」

(翔)

終局直後(1)

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(終局直後、対局場では口頭で感想戦が行われていた。立会人の斎田晴子女流五段は昼食休憩明けから終局までを盤側で見守った)

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(観戦記を担当する北村實・大山名人記念館館長も感想戦に加わる)

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(大盤解説会場から菅井竜也七段が移動し、対局場の大盤前で感想戦が行われる)

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(里見香奈倉敷藤花)

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(谷口由紀女流二段)

(翔)

記者会見

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里見香奈倉敷藤花 記者会見

--今の率直な気持ちをお聞かせください。
「ほっとしています。自分の力を出しきることができたと思うので、それがうれしいです」

--今日の対局を振り返ってください。
「序中盤はじりじりとした、一手一手難しい展開だったのですけれども、その中でしっかりと考えて進めていけました。先攻する形になって、そこからは徐々に優勢を広げていけたと思います。

--優勢と感じたのはどのあたりでしょうか。
「優勢というのは難しいですが、△5八桂成(96手目)から△5九馬(100手目)と迫れたところで、少し指しやすい形勢かなと思いました」

--今年奨励会を退会しましたが、その経験はこの2局に生かされていますか。
「類似形は指したことがあるのですが、谷口さんの工夫がありましたので同一局面の経験はありませんでした。過去のことがいい結果につながっているというのは、正直なところ、今の段階では実感することはできませんが、心の持ちようを対局に合わせて自分なりに準備ができたかなと思います。今年は自然災害が多かった年で、その規模も大きかったです。昔から倉敷にはご縁がありまして、小学生のときから、また女流棋士になってからもたくさん足を運ばせていただいた場所です。できる限り伝えることがきたららうれしいと思いました。何ができるかというか、無力は無力ですけれども、全力で将棋を指すことで何か変わるきっかけになればうれしいと思って臨んでいます」

--倉敷藤花戦で初タイトルを獲得してから今年で10年です。当時と比べて変わった点はありますか。
「倉敷藤花戦は初めてタイトル戦に挑戦して、獲得できたタイトルです。当時は少しでも早く挑戦して、早くタイトルを獲ることを目指してやっていて、そのことしか頭にないような状況でした。10年が経ちまして、いろいろ成長できたと思います。純粋に将棋に集中するというのはとても難しいことですが、当時よりは少しは集中力が高まっているのかなと思います」

--本局は飛車を振るときに少し考えておられましたが、予定の作戦でしたか。また昼食休憩の形勢はいかがでしたか。
「今回は相振り飛車で行こうと思っていました。昼食休憩の局面は難しいと思っていましたが、攻める展開になるのかなと思っていましたので、読み進めていくのは楽しい局面でした」

--谷口さんが指した▲4六銀(69手目)は考えていましたか。
「あるのかなと思っていましたが、こちらだけ銀を手持ちにできるので指しづらいかなと。でも、やっているときは具体的によくする順が見えず、一手一手考えながら進めていました」

--女流棋士枠で出場している一般棋戦でも勝ちを重ねておられます。
「持ち時間が長い棋戦に出させていただいていますので、指すこと自体が本当に楽しいという気持ちが強いです。苦しい将棋もたくさんあったのですが、形勢がどうこうというよりも、一局指すごとに楽しんで指せています。棋力自体は、もっと勉強してつけていかないといけないと思っています」

--四冠維持ですが、今後の目標をお聞かせください。
「目の前の対局に全力で戦えるように、日々勉強していきたいです」

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谷口由紀女流二段記者会見

--対局を終えての気持ちをお聞かせください。
「第1局が接戦だっただけに、第2局が途中から大差になったのが残念でした」

--一局を振り返ってください。
「先手でも後手でも持って指したことがある形ですが、途中で消極的になってしまったところからガタガタと崩れてしまって、最後は少しずつ足りないと思っていました。具体的には▲6六歩(45手目)と謝った局面ですね。先ほど大盤解説会場で指摘された▲3六歩がすごく自然な手でだったと思います」

--昼食休憩に入ってからも盤の前で考えていましたが。
「もう▲6六歩と打ってしまったあとだったので、よくなかったかなと思っていました。でもその局面の最善を指さないといけないと思って時間を使いました」

--初挑戦だった2年前と今回の違いはありますか。
「棋力については自分ではわからないですが、精神的な部分では強くなったと感じています。公開対局では2年前よりはリラックスして指せましたが、駒を並べているときに手が震えているのがわかったので緊張はしているのだと思いました」

--今後どのように力をつけていきますか。
「自分の持てる力を出しきりましたので、これが今の実力と受け入れるしかないかなと思います。トーナメントで挑戦者になるのも険しい道のりで簡単にはなれないですが、それでも目の前のひとつひとつのことをこなしていくしかないと思っています」

--相振り飛車は事前の作戦でしょうか。
「私が▲6六歩(3手目)と突けば相振り飛車になるとは思っていました」

--タイトル挑戦3回目。どういったところが足りなかったのでしょうか。
「うーん、全て足りていないのでしょうね。タイトル戦に向けてがんばってきたつもりなのですが、それ以上に里見さんが努力していると思います。これまで以上に自分に厳しくやっていかないといけないと思います」

--『谷口さん』という名字で初めてのタイトル戦、どのようなお気持ちで臨んでおられましたか
「結婚してひとりのときよりは勉強する時間も限られますので思うようにできない部分もありますが、集中して勉強できているかなとは思います。主人もすごくサポートしてくれていて、いいこともあります。ひとりじゃないので、一緒に戦ってくれる人がいるので、今日も安心して臨めました」

--今日の勝敗、どこが分けたと思いますか。
「大きな敗着があまりなくて、▲6六歩(45手目)から少しずつマイナスになっているような気がします。里見さんは優勢になるとゆるみもないので、自分は最善を尽くしたかなと思いますが、里見さんの指し手が上回っていた気がします。序盤は逆を持っていて5五の歩の処理が難しいことも多いのですが、今日はこうやって指すのかと勉強になりました」

--はっきり悪くなったと思ったのは。
「少しずつ悪いと思っていましたが、銀交換されたあたりは(62手目△5六歩)はっきり苦しいと思いました。でも差が広がらないようにと思って崩れない指し方をしていましたが、逆転が難しい将棋になってしまったかなと思います。

--去年は不本意な成績だったと思います。今年好調なのは家族のサポートでしょうか。
「そういうことになるのでしょうか。自分ではわかりませんが。一昨年の倉敷藤花戦が終わってから自信をなくして、勝ち方を忘れた感じになりました。結婚した当初は生活でも慣れないことが多く、難しいなと思ったこともありましたが、6月くらいから生活に慣れて、精神的に安定して、集中して将棋に取り組めたと思います」

(翔)

就位式

終局後、就位式が行われました。

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(清水市代・日本将棋連盟常務理事から里見香奈倉敷藤花に就位状が贈られる)

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(伊東香織・倉敷市長から大山名人杯を贈られる)

(翔)

里見倉敷藤花、4連覇達成

第26期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負第2局は、112手で里見倉敷藤花が勝ちました。終局時刻は15時8分。消費時間は▲谷口2時間0分、△里見1時間53分(チェスクロック使用)。
これでシリーズ成績は里見倉敷藤花の2勝0敗となり、防衛が決まりました。里見倉敷藤花はこれで4連覇、通算9期目の倉敷藤花獲得となりました。
本日はこのあと、就位式と両対局者の記者会見が行われる予定です。

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(翔)

終局近し

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(里見倉敷藤花の防衛が近いと見られている。モニターを見守る鹿野女流二段と有森七段)

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(モニターは大盤解説会の映像と、盤面の映像が流れている。左のモニターの左下に、対局場の模様が映っている。立会人の斎田晴子女流五段は、公開対局が始まってからずっと盤側に座っている)

(翔)