図は17時20分頃の局面。加來アマの玉には▲9五歩△8五玉▲7三飛成までの詰めろがかかっている。適当な受けはなく、先手玉は詰まない。局面がはっきりし、控え室では終局近しのムード。加來アマはこの局面で15分以上考え続けている。何を思っているのだろうか。
(控え室を訪れた勝又清和六段)
(文)
図は17時すぎの局面。△6九飛が厳しい手と思われたが、▲7三銀~▲7一飛がうまい寄せで、どうやら終局が近づきつつあるようだ。「きれいな寄せですね」と深浦九段。伊藤四段は「あの金銀に触らずに寄せる……達人の寄せですね」と嘆息。
16時45分頃、伊藤真吾四段が控え室を訪れた。
(伊藤四段)
(鎮座ましましてモニタを見つめる)
図は16時55分頃の局面。阿部四段が王手で▲7三銀と放り込んだところだ。予想していなかった手に、「えっ、えっ?」と深浦九段も真意を測りかねている。△7三同玉に▲7一飛~▲9一飛成、さらに▲9五角!という狙いがある。鋭い寄せが出たか。検討を進めるうち、「いい手ですね」と深浦九段がうなずいた。
16時30分すぎ、三浦弘行八段が控え室を訪れた。三浦八段は第29期の新人王。西村一義九段門下で、阿部四段の兄弟子だ。
(三浦八段)
Ustream動画中継にはゲストで木村八段が登場。木村八段が新人王に輝いたときには持ち時間が5時間(現在は3時間)だったことや、視聴者とのコメントのやり取りで得意のトークは今日も絶好調だ。16時25分頃、視聴者数は1200人を超えている。
(中継中の木村八段(左)、西尾五段(右))
※Ustream動画中継の配信は終了しています。
(16時5分頃の控え室。形勢不明の展開を映して、継ぎ盤の検討も熱を帯びる)
(大野八一雄七段)
16時頃、木村一基八段が控え室に。木村八段は第33期の新人王。そのときは鈴木八段と決勝三番勝負を争った。木村八段は継ぎ盤を眺めた後、西尾五段のいる動画中継室へと向かった。
(木村八段)
図は15時35分頃の局面。加來アマの飛車が4六の地点へ滑り込んだ。この飛車は▲4七歩で捕まってしまうが、すると後手は△4五飛や△5六飛から暴れてくる。いろいろな駒が当たりになっていて、激しい戦いが展開されている。
(15時40分頃の対局室。阿部四段は上着を脱ぎ、臨戦態勢に)
西尾五段が配信中のUstream動画中継に、田中九段が登場。新人王戦にまつわる話など、普段聞けないことが次々に飛び出す楽しい中継になっている。15時30分現在、視聴者数は800人を超えている。