2019年10月20日 (日)

第3局対局開始

改めて振り駒が行われた結果、歩が3枚出て池永四段の先手と決まりました。

Photo_50 (14時、第9期の加古川青流戦優勝者を決める戦いが始まった)

Photo_51 (初手▲2六歩を指す池永四段)

Photo_52 (2手目に角道を突いたあと、4手目に角道を止めた服部三段。自身は第1局の千日手局と同様の出だしを用いた)

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(潤)

終局直後

 

Photo_44 (終局直後、主催紙インタビューが行われた)

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―― 本局を振り返ってください

服部 攻めてはいましたが、なかなか決めきれずに焦っていました。勝ちになったのは最後の詰みが見えたところです。

―― 第3局に向けての抱負をお願いします。

服部 最後の1局なので、頑張りたいと思います。

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―― 本局を振り返ってください

池永 と金を作らせましたが、その後にこちらにいい攻めがなかったことを思うと、その構想がよくなかったのかもしれないです。

―― 第3局に向けての抱負をお願いします。

池永 第2局を修正して臨みたいと思います。

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(勝った服部三段。三番勝負成績を1勝1敗とし、優勝に望みをつなげた)

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(敗れた池永四段。優勝は第3局に懸けることとなった)

Photo_49 (第3局開始まで時間もあまりなく、本局の感想戦は第3局終了後に行われることとなった)

(潤)

服部三段が勝って最終局へ

投了図

第9期加古川青流戦決勝三番勝負第2局は、145手で服部三段が勝ちました。終局時刻は12時33分。消費時間は▲服部三段58分、△池永四段1時間0分(チェスクロック使用)。この結果、三番勝負は両者1勝1敗。最終第3局は、このあと14時に開始します。

(夏芽)

それでも

120 図は池永四段が△3四金と打って▲2五飛を阻止したところ。この手で△2四飛なら▲1五金が考えられたところでした。先手としては後手が戦力低下ととなり、ホッと一息といったところですが、服部三段は許さじとばかりに、それでも▲1五金と金を打っていきました。

Photo_41 (対局は浄心院の中の一室にて行われている)

Photo_42 (対局開始前、対局観戦用に多くの座布団が並べられていた)

(潤)

しぶとい

 

106_2 図は池永四段が取れる金を取らずに△4三金と打ったところ。控室では脇八段が「しぶといですねー、一分将棋の続くなか、決め手を与えないです」と述べると、稲葉八段は「一時期より差が縮まっていると思います」との見解を示しました。

Photo_40 (ともに先手側に座って検討する脇八段と稲葉八段)

(潤)

手つきは読みきっている

97 図は服部三段が▲8五同馬と馬交換に応じにいったところ。高い駒音で指され、稲葉八段は「手つきは読みきっているものでしたね」と、印象を述べました。

Photo_39 (対局開始直後のモニターに映る両者。服部三段はベスト姿だった)

(潤)

「時間があっても……」

89 図は服部三段が6三に馬を作ったところ。稲葉立会人は「現局面は先手持ちで、後手は時間が残っていても厳しいかもしれないところです」と、形勢に差が開きだしていることを示唆しました。

Photo_38 (対局室を出て廊下を進むと、外に庭園が広がっていた)

(潤)

第2局大盤解説会控室

Photo_32 (11時頃の大盤解説会場控室。継ぎ盤検討が行われていた)

Photo_33 (菅井七段)

Photo_34 (神吉宏充七段)

Photo_35 (船江六段)

Photo_36 (村田智弘六段)

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(潤)

池永四段が一分将棋に

75 11時30分すぎ、この局面で池永四段が次の手を考慮中に持ち時間を使いきり、一分将棋に入りました。服部三段はまだ30分ほど残しており、控室では「第3局が見えてきたか」の声が聞かれました。

Photo_31 (本局で服部三段が使用している赤の扇子。数年前の寺子屋合宿で講師として参加したときに、稲葉八段に揮毫してもらったものとのことだ)

(潤)

第2局大盤解説会

Photo_23 (10時50分頃、大盤解説会場では菅井竜也七段と船江恒平六段の兄弟弟子による解説が行われていた)

Photo_24 (菅井七段)

Photo_25 (船江六段)

Photo_26 (11時前、解説は師匠と弟弟子に交代となった)

Photo_27 (日本将棋連盟常務理事の井上慶太九段と、弟子の出口若武四段による師弟解説)

Photo_28 (井上九段)

Photo_29 (出口四段)

Photo_30 (多くのファンの方が解説会場に詰め掛けていた)

(潤)