その後、両対局者による挨拶が行われました。まずは池永四段から。
「皆さま、こんばんは。日本将棋連盟棋士の池永と申します。本日は加古川青流戦の交流レセプションにお越しくださいまして、誠にありがとうございます。まず、このような素晴らしい舞台を用意してくださいました主催者、関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。私は昨年の4月に棋士になったのですが、そのときのデビュー戦が、前期の加古川青流戦の開幕戦でした。そのとき注目されていたのは私ではなく、対戦相手の里見香奈さん(現女流六冠)だったのですが、今期はなんとか自分が注目される舞台に来ることができました。明日も精一杯、自分の将棋を指せたらと思います。本日はどうもありがとうございました」
次に、服部三段が挨拶を行いました。
「こんばんは。奨励会三段の服部慎一郎です。いま、ものすごい緊張していまして、まず、このような会を用意していただいて、ありがとうございます。第1局が終わって、いまの気持ちはすごい悔しくて、自分らしくどんどん攻めていったのですが、全然急所に刺さらなくて、何もできないまま終わってしまいました。明日も今日と同じように決断よく指して、どんどん攻めて、同じスタイルでいけたらいいなと思います。どうか応援よろしくお願いします」
(書き起こし:夏芽記者)
(潤)
続いて、日本将棋連盟専務理事・脇謙二八段が挨拶を行った。
「今期の加古川青流戦は、久しぶりに関西所属同士の決勝戦になりました。池永四段は、私の奨励会幹事時代に入会した、いわば私の教え子になりまして、実力はあるのになかなかプロになれず苦労していたのですが、無事にプロになってからは順当に勝ち進んでいるようです。一方、服部三段は私が幹事を辞めてから入ってきた非常に若い、これからを期待されている三段で、この加古川青流戦の活躍をきっかけに、秋からのリーグでは是非プロになってほしいと思います。第1局はすごく激しい戦いになりましたが、池永四段が千日手指し直しの末に先輩の貫録を示しました。ただ、三番勝負ですので明日の第2局の結果次第では、まだまだ勝負はどう転ぶか分かりません。ふたりとも、この晴れ舞台を経験することによって大きく成長してほしいですし、関西の新しい活力になってほしいと思います」
次に、両対局者と立会人、記録係が壇上に上った。
(書き起こし:夏芽記者)
(潤)