第３期大成建設杯清麗戦（主催：大成建設株式会社）再挑戦トーナメント７回戦より、鈴木環那女流三段－伊藤沙恵女流三段戦をお送りします。本局の勝者は、本戦に進出します。

対局は、東京・将棋会館にて10時開始。持ち時間は各２時間（チェスクロック使用）、使い切ると１手60秒未満で着手します。先後は振り駒で決定します。

本局の中継は八雲が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

（中井広恵女流六段は、初の本戦進出）

（上田初美女流四段は公式戦の連勝が９で止まった）

（感想戦の様子）

以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦ありがとうございました。

再挑戦トーナメント７回戦▲中井広恵女流六段－△上田初美女流四段戦は、125手で中井女流六段が勝ちました。終局時刻は15時１分。消費時間は▲中井女流六段２時間０分、△上田女流四段２時間０分（チェスクロック使用）。勝った中井女流六段は本戦進出が決まりました。

局面は91手目▲４四竜まで進み、中井女流六段が優位に立ったようです。駒割りは先手の銀得。さらに７四の金取りです。△２二角の反撃が気になりますが、▲３三銀で止めれば大丈夫そうです。

（東京・将棋会館）

（６月に入り、道にはきれいなアジサイが咲いている）

再開後、盤上は激しい攻め合いに突入しています。７筋から攻めをつなぐ上田女流四段に対し、中井女流六段は▲９五角から飛車角交換に持ち込みました。図の▲４一飛は、次に▲４三飛成や▲２一飛成を狙っており、うまく攻め駒を補充できれば、先手がペースを握りそうです。

（中井女流六段は機敏に動いてリードを奪いにいく）

対局は12時40分に再開しましたが、上田女流四段の考慮が続いています。局面は中盤戦の難所で、この先は１手ごとに長考に入ってもおかしくありません。

（再開直後の様子）

（上田女流四段）

（中井女流六段）

（57手目▲４七飛の局面）

図の57手目▲４七飛の局面で12時になり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲中井六段１時間８分、△上田四段50分（チェスクロック使用、持ち時間各２時間）。昼食は、上田女流四段が鳩やぐらのゴーヤチャンプルー（ご飯少なめ、惣菜なし）、中井女流六段の注文はありません。対局は12時40分から再開されます。

（上田女流四段は休憩に入っても、しばらく考え続けていた）

その後、中井女流六段が穴熊に組み替える途中で、戦いが始まりました。図の△６二飛は、次に△６四歩▲同歩△同金の反発を狙っています。先手は▲８八金～▲７八金右の２手が間に合うでしょうか。

（前期挑戦者の上田女流四段は、現在公式戦９連勝中と絶好調）

対局開始から30分が過ぎました。戦型は上田女流四段の四間飛車穴熊。中井女流六段は左美濃から、銀冠穴熊への組み替えを目指しています。

定刻の10時に対局が始まりました。振り駒の結果は、歩が４枚。中井女流六段の先手です。

（先手の中井広恵女流六段）

（後手の上田初美女流四段）

（本局は「HEROZ Kishin Eye」を利用し、棋譜を取っている）

【自動棋譜記録システムの運用について】
https://www.shogi.or.jp/news/2021/03/post_2005.html

【2021年4月1日より「HEROZ Kishin Eye」を運用開始いたします】
https://heroz.co.jp/release/2021/03/31_heroz/