昼食休憩再開後、加藤清麗は▲５六同歩（１図）と応じました。以下△６六歩▲７六金△５六飛（２図）と進んでいます。谷川十七世名人は「△６六歩に▲７六金ではいかにもつらそう」と語っていました。後手に手段が多いようです。

13時、対局が再開しました。手番の加藤清麗は次の手を撮影中には指しませんでした。

（立会人の谷川十七世名人が再開を告げて午後の対局が始まった）

（加藤桃子清麗）

（里見香奈女流四冠）

（険しい表情を浮かべる加藤清麗）

（鋭い視線を盤上に飛ばす里見女流四冠）

（昼食休憩に入っても加藤清麗は盤に向かっていた）

（昼食休憩の直前に局面が激しくなった）

（桜色の和服と床の間の胡蝶蘭）

（緊迫した対局室）

12時、この局面で加藤清麗が13分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲加藤１時間48分、△里見１時間10分。昼食の注文は加藤清麗がつる屋の和食（対局特別メニュー）、静岡県産メロンのパンナコッタと静岡県産ほうじ茶ロールケーキ。里見女流四冠がひつまぶし、アイスロイヤルミルクティーです。対局は13時に再開されます。

（加藤清麗の昼食）

（加藤清麗は午前のおやつを昼食時に注文した。王将が乗った特製スイーツ）

（里見女流四冠の昼食）

（ひつまぶしは名古屋飯の人気のひとつ）

１図から加藤清麗が▲７五歩と仕掛けました。△７五同歩には▲７四歩と手持ちの歩を生かした攻めが見込めます。▲７五歩に実戦は△６三銀引▲７四歩△同銀▲３五歩△同歩▲２五飛（２図）と進んでいます。先手の狙いは▲３五飛～▲４五桂で、後手がどう対応するか注目です。

対局場の「名古屋マリオットアソシアホテル」はJR名古屋駅に直結する駅ビル「JRセントラルタワーズ」内に開業したホテルです。タイトル戦が行われるのは2000年の第41期王位戦七番勝負第３局、▲羽生善治王位－△谷川浩司九段（肩書はいずれも当時）戦以来となります。羽生王位の四間飛車に谷川九段が右四間飛車で対抗した一局です。谷川十七世名人は「熱戦になったのですが、終盤では惜しくも届きませんでした」と当時を振り返っていました。

（対局場の名古屋マリオットアソシアホテル）

里見女流四冠が後手番でゴキゲン中飛車を採用しました。加藤清麗の▲２五歩に対して里見女流四冠が△３三角とせずに△６二玉（１図）と上がって飛車先の歩を交換させたのです。前例では△３三角と上がっていましたので、挑戦者が注文を出した格好になりました。

先手が歩を手持ちにしてから左美濃に組んで、局面は２図に進んでいます。後手は△７三桂と跳ねて、伸び伸びした格好です。

（控室の継ぎ盤で検討する谷川十七世名人と清水女流七段）

午前のおやつは加藤清麗がアイスティー、里見女流四冠がアイスロイヤルミルクティー、フレッシュオレンジジュースでした。

（加藤清麗が注文したアイスティー）

（里見女流四冠がアイスロイヤルミルクティー、フレッシュオレンジジュース）

（里見女流四冠の入室は８時44分）

（下座に着いて姿勢を正す挑戦者）

（ハンドクリームを手になじませる里見女流四冠）

（加藤清麗の入室は８時55分。上座に着く前に関係者に一礼する）

（加藤桃子清麗）

（里見香奈女流四冠）

（駒を並べる両対局者）

（カド番を跳ね返したい加藤清麗）

（復位と五冠復帰なるか注目が集まる里見女流四冠）

（定刻の午前９時を迎えて対局が始まった）

定刻の９時、立会人の谷川浩司十七世名人が開始を告げて対局が始まりました。

（加藤清麗の初手は▲２六歩）

（加藤桃子清麗）

（里見香奈女流四冠）