2016年11月18日 (金)

歓迎会(5)

239

(棋士紹介。左から記録係・井田明宏二段、大盤解説会聞き手・山口絵美菜女流1級、立会人・高群佐知子女流三段、大盤解説・菅井竜也七段、大山名人記念館名誉館長・有吉道夫九段、日本将棋連盟会長・谷川浩司九段)

245

(岡 荘一郎・倉敷市文化振興財団理事長が両対局者に激励のことばを贈り、両対局者は退場。まもなく歓迎会は閉会した)

【岡 荘一郎・倉敷市文化振興財団理事長の激励のことば】
「まず谷川連盟会長様、毎年のことながらわざわざ駆けつけていただきまして、ありがとうございます。それから里見香奈藤花、またチャレンジャーとして大きな登り調子になっておられる室谷由紀女流二段、明日の対戦が非常に楽しみでございます。
 全国からこの倉敷藤花の歓迎会レセプションに来たいという方々がいると知りました。そこで初めて一般の方々の枠を作り、抽選で今日、20名の方にお越しをいただいております。全国に渡って遠くからの応募をいただき、北海道から、西は長崎からも来ておられると聞いております。私も大変うれしく存じております。事情が許せば来年はもう少し枠を広げて、少し宣伝もさせていただこうかと思っております。倉敷が将棋のまちであり、大山(十五世)名人の発祥の力を思えば、倉敷藤花戦が大きなひとつの大会となってきたことを市民として非常にうれしく存じております。この場は本来ならばもっと時間を取って、皆様方の交流をしていただくのが本意でございますが、どうかお二方には明日の素晴らしい対戦のため、少しお休みをいただき、英気を養っていただきます。本当なら両者に勝ってほしいのですが、そういうルールもなく、そこは楽しみとさせていただきます。ここで中締めとさせていただきたいと存じます。どうかファンの方々も明日のご観戦をよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました」

(翔)

歓迎会(4)

161

(大山名人記念館で開かれている将棋教室の生徒さんが花束を贈呈した)

171

【里見香奈倉敷藤花あいさつ】
「皆様こんばんは、里見香奈です。今日はお忙しいなか、こんなにもたくさんの方々にお越しいただきまして、本当にありがとうございます。倉敷藤花戦は去年に引き続いてタイトル戦に出ることができて、本当にうれしく思います。タイトル戦を戦うということはいちばんモチベーションも上がりますし、皆様に本当に感謝できる場所をいただける機会があるということで、主催者の皆様をはじめ、本当に心から感謝しております。ありがとうございます。
 明日は自分の力をすべて出し切って、一生懸命考えて頑張りたいと思います。公開対局ですが、自分のペースで指していこうと思います。明日もご観戦していただけると本当にうれしく思います。最後になりましたが、倉敷藤花戦を主催していただいている関係者の皆様方、倉敷市の皆様方、この棋戦にご尽力いただきましたすべての関係者の皆様に、心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました」

199

【室谷由紀女流二段】
「皆様、こんばんは。挑戦者の室谷由紀です。本日はご多忙のなか、たくさんの方々にお集まりいただきまして、ありがとうございます。また、このような盛大な歓迎会を催していただきまして、感謝申し上げます。
 私は倉敷には何度も来させていただいておりまして、多分、全国でいちばん多く訪れているのではないかなと思っております。ちょうど先月、倉敷に2度来ました。1度目は『青空将棋道場』というイベント(10月9日)で、美観地区の川沿い、柳の下で着物を着て将棋を指させていただきました。今年で4回目の参加で、また来年も来られれば(青空将棋道場参加)最多記録とお聞きしましたので、そちらも狙っております。もうひとつはプライベートでこちらに来まして、家族で美観地区を回りました。イベントのときにはなかなか街並みを見ることができませんので、今回はじっくりと何時間もかけて、こちらの街を拝見いたしました。そんな私の大好きな街、倉敷。また大山先生の故郷。そして素晴らしい対局場で、将棋が指せることを非常に幸せに思っております。明日は精一杯、1手1手思いを込めて大事に指したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。最後になりましたが、倉敷藤花戦を主催いただいております、倉敷市様、そして倉敷市文化振興財団様、山陽新聞社様をはじめ、関係各位の皆様に感謝を申し上げます。どうもありがとうございました」

223

(大山名人杯のトロフィーを中央に、記念撮影に応じる)

(翔)

歓迎会(3)

135

(主催関係者と対局者の記念撮影)

147

(その後、歓談。ファンとの記念撮影に応じる室谷由紀女流二段)
※ファンの方々からは写真掲載をご承諾いただいております。

246

(第2局のネット中継解説担当の有森浩三七段は岡山市在住。「朝、東京を出ても、大盤解説会に間に合います!」)

(翔)

歓迎会(2)

102

(里見香奈倉敷藤花から伊東香織市長にトロフィーが返還される)

107

(伊東市長から里見倉敷藤花にレプリカが手渡される)

082

(こちらが手渡されたレプリカ)

125

(原田龍五・倉敷市議会議長の発声で乾杯)

【原田議長あいさつ】
「このたび、里見香奈倉敷藤花と室谷由紀女流二段をお迎えいたしまして第24期大山名人杯倉敷藤花戦が盛大に行われますことは、私たち倉敷市民にとっても大変喜ばしいことでございます。三番勝負の初戦を室谷女流二段が制したということで、将棋ファンならずとも、明日の対局を非常に楽しみにしております。おふたりの対局が皆様の記憶に残るものになるよう期待いたします」

(翔)

歓迎会(1)

18時から倉敷市のホテル「倉敷アイビースクエア」で歓迎会(前夜祭)が行われました。これまで関係者と招待のお客様だけが参加してきましたが、今回初めて、参加者の公募が行われました。募集は20人で、抽選で当選した方が参加しました。

070

(倉敷アイビースクエア「オパールの間」で行われた歓迎会)

067

(伊東香織・倉敷市長。今年も倉敷特産のデニム地が使われたスーツで登壇)

【伊東市長あいさつ】
「皆さん、こんばんは。ご紹介いただきました、当地倉敷市長の伊東香織でございます。本日は第24期大山名人杯倉敷藤花戦歓迎会に多くの皆様にお越しを賜りまして、心より歓迎を申し上げます。まず里見香奈倉敷藤花、そして室谷由紀女流二段、ようこそ、倉敷へお越しいただきました。心より歓迎申し上げます。ありがとうございます。
 そして谷川浩司・日本将棋連盟会長をはじめ、多くの棋士の皆様方、ご来賓の皆様方に心より歓迎を申し上げる次第でございます。ご存知のように私どもの倉敷市は、大山康晴十五世名人の出身地ということで、将棋のまち、将棋の普及に非常に力を入れております。特に大山康晴(十五世)名人が、女流戦の振興に非常に力を入れてなさったということで、平成5(1993)年からこの棋戦を始めまして、いまや第24期を迎えることになったわけでございます。昨年には将棋界最大のイベント、『将棋の日in倉敷』をこの倉敷で開催していただきまして、谷川会長、そして本日の両対局者の方をはじめ、多くの棋士の皆さんにお越しを賜りまして、倉敷の将棋のまちということを全国にPRすることができたのではないかと思っております。
 さて、明日からの第2局でございます。里見香奈倉敷藤花は倉敷藤花通算6期でクイーン倉敷藤花で、まさに私どもにおなじみ。地元で『お帰りなさい』と皆思っているところです。ぜひ、頑張っていただきたいと思っております。また、室谷由紀女流二段はとても快進撃を続けていらっしゃいまして、マイナビ女子オープンに続きましての倉敷藤花戦での挑戦。本当に実力を発揮され、頑張ってくださいますことを心よりご祈念申し上げております。いままさに注目のお二人の素晴らしい戦いが、明日から繰り広げられますことを心よりご祈念申し上げております。
 そして最後に、一言だけ申し上げたいと思います。実は11月3日、毎年1回、倉敷市の最高の章であります、倉敷市文化章の贈呈式がございました。本年度は大山名人記念館、北村實館長がご受章をされました。ここでご紹介しないで、どこでご紹介しましょう? まことにおめでとうございます。倉敷では将棋のまちということで、将棋が文化であるということを市民、全国に知っていただけるという、本当によい機会になったと思っております。これからも地元といたしまして、将棋の発展に力を入れてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。お二人の素晴らしい戦いを祈念いたしまして、ご挨拶といたします。どうもありがとうございました」

080

(松田正己・山陽新聞社代表取締役社長)

【松田社長あいさつ】
「皆さん、こんばんは。ご紹介いただきました、山陽新聞社の松田でございます。倉敷藤花戦の歓迎会の皆さん、主催者のひとりとしてご挨拶申し上げます。この倉敷藤花戦でございますが、先ほども市長からご挨拶の中にありましたように、平成4(1992)年に亡くなられた、倉敷市出身で戦後の将棋界をリードしてこられた大山康晴十五世名人の顕彰をするため、平成5年(1993)に創設されております。今回が24期でございまして、これまでも数々の名勝負が繰り広げられてきたところであります。今回は里見香奈倉敷藤花、室谷由紀女流二段の対局になっております。
 ご案内のように里見倉敷藤花は女流名人、女流王将、女流王位と併せて四冠をお持ちで、女流王座もあと1勝で獲得とお聞きしております。また倉敷藤花のほか、女流名人や女流王将もクイーンの称号をお持ちになっているそうです。女流棋士界の第一人者といいますか、大変な実力者でいらっしゃいます。
 一方の室谷女流二段は、タイトル戦は今年初めてマイナビ女子オープンで女王に挑戦され、いま本当に新進気鋭の、いちばん勢いのある若手のホープでいらっしゃいます。今回がタイトル戦では2度目の挑戦ということです。私どもの山陽新聞で検索いたしますと、室谷さんもけっこう倉敷にもおいででございまして、先ほどお聞きしますと、もう4回来られていると。倉敷市美観地区でやっている青空将棋道場にも講師として来られて、もう4回来られているんですよね? (室谷女流二段「もっと来ています」)もっとですか、失礼しました。しかも今年の2月、里見藤花が防衛された女流名人戦(第4局)が岡山県真庭市、湯原温泉でありました。そのときに湯原地区の旅館業の人たちがその地域を盛り上げようと、初めて『湯原あったまるオープン戦』を開催したところ、室谷女流二段が優勝され、第1回のチャンピオンに輝いているということで、岡山にも大変なじみの深い室谷女流二段でございます。
 この8日に東京での第1局が行われ、室谷女流二段が勢いのまま先勝されてございます。明日はそのまま黙っている里見藤花ではございません。明日は地元だけでなく、全国の将棋ファンが注目している一戦になろうかと思いますので、お二人とも存分にお力を出して、ぜひ名勝負をしていただければと思います。
最後になりますが、倉敷藤花戦の開催に当たりまして、主催を共にしていただいております日本将棋連盟様、倉敷市様、倉敷市文化振興財団様をはじめ、開催にご尽力いただいております関係者の皆様に心より感謝を申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。本日はまことにありがとうございます」

085

(谷川浩司・公益社団法人日本将棋連盟会長)

【谷川会長あいさつ】
「皆様、こんばんは。第24期大山名人杯倉敷藤花戦の歓迎会に大勢の皆様方にお越しいただき、本当にありがとうございます。厚く御礼を申し上げます。まずはじめに、この棋戦を24年にわたりまして主催していただいております、倉敷市様、倉敷市文化振興財団様、山陽新聞者様をはじめ、タイトル戦開催に当たりましてご尽力いただきました皆様方に、改めまして厚く御礼を申し上げます。
 私も11月初めに行われました東京での第1局、前夜祭と対局の朝に立ち合わせていただきました。対局もネット中継で逐次見ておりまして、大熱戦の末、室谷さんの勝ちとなりました。対局者おふたりがここにおられる前で、『第1局、室谷さんが勝って非常に盛り上がることになった』と言ってはいけないのかもしれません。ただ里見さんは四冠を持って五冠も目指しているという、女流棋界の第一人者であります。室谷さんはタイトル挑戦2回目です。第2局以降、お互いが非常にプレッシャーのかかる勝負です。里見さんはカド番になっておりますし、また室谷さんは初タイトルを懸けてというプレッシャーがあります。でも対局者が大変ななか、こういう勝負をすることでお二人も成長されると思いますし、またファンの皆様方も非常に注目してご覧をいただけるのではないかと思っております。大山(十五世)名人を顕彰する形でスタートしたこの棋戦ですが、里見さんも室谷さんも(大山十五世名人と同じ)振り飛車党ですので、大山先生もさぞかし喜んでおられるのではないかなとも感じております。私は今回は最後の表彰式まで立ち合わせていただきます。解説会のほうも少し出番があればと思っておりますので、ぜひ明日も大勢の方にお越しいただいて、この倉敷藤花戦を盛り上げていただければと思っております。皆様方にはお世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました」

(翔)

検分(2)

030

(続いて、芸文館ホールでの検分。舞台上に対局場がセッティングされている。右側の帽子をかぶった男性は、芸文館に隣接する大山名人記念館の北村實 館長。今月3日に「倉敷市文化章」が贈呈された)

倉敷市文化章に村山氏と北村氏 11月3日に市役所で贈呈式(山陽新聞)
倉敷市文化章 これまでの受章者(倉敷市)
同章は過去に大山康晴十五世名人(1953年)、有吉道夫九段(2009年)も受章しています。

031

(里見倉敷藤花)

034

(室谷女流二段)

041

(照明を確認し、5分ほどで終了した)

043

(13時から終局までは、舞台上で対局が進行する。奥の大盤は現局面を示すためのもので、大盤解説会は別会場「アイシアター」で行われる)

(翔)

検分(1)

16時40分頃から、芸文館で検分が行われました。

013

(藤花荘での検分)

対局は午前が芸文館内の和室「藤花荘」で非公開で行われ、午後からは芸文館ホールで公開対局になります。そのため、検分も2ヶ所で行われました。

008

(里見香奈倉敷藤花)

009

(室谷由紀女流二段)

018

(別室で桐箱に署名を入れる里見倉敷藤花)

019

(室谷女流二段が揮毫する様子を、里見倉敷藤花が見守る)

(翔)

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