第2局、第3局は岡山県倉敷市で行われる。概要は以下の通り。
第2局
■日時:2010年11月2日(火)
■場所:岡山・倉敷市芸文館にて開催
第3局
■日時:2010年11月3日(水・祝)
■場所:岡山・倉敷市芸文館にて開催
3番勝負第2局は公開対局として行われます。入場に際しましては、「入場整理券」が必要になります。詳しくはこちらのページをご覧ください。
■勝利者当てクイズについて
大山名人杯倉敷藤花戦の公開対局では勝利者当てクイズが行われます。景品は扇子、直筆色紙、将棋盤、手彫りの将棋駒の予定です。倉敷の公開対局にぜひともご来場頂き、勝利者当てクイズにご参加下さい。
■大盤解説
日時:11月2日(火)
時間:午後1時30分から
場所:倉敷芸文館「アイシアター」
解説者:有吉道夫 九段(大山名人記念舘名誉舘長)
聞き手:上田初美 女流二段
どなたでもご参加頂けます。
1勝1敗になった場合、第3局の大盤解説を、3日(水・祝) 午後1時から終局まで同会場で開催します。観覧希望者は直接会場にお越し下さい。
詳細は下のURLを参照いただきたい。
http://tohka.kusa.ac.jp/18/
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図の▲8三歩を見て里見倉敷藤花が投了を告げた。終局時刻は16時21分。消費時間は両者ともに2時間。岩根女流二段は難敵を下し、三番勝負で大きな先勝を挙げた。
「投了図以下ですが、▲8二金の一手詰めを受ける手段がありません(△7三角も▲同銀成で無効)。先手玉は詰まないので投了もやむを得ません。
本局は中盤は岩根女流二段の▲6五歩(47手目)の構想が素晴らしく、先手ペースで進んでいたと思います。ただ、その後の角交換から△7三銀引(60手目)の構想も秀逸で形勢が接近。△8七飛成(76手目)としたところは、里見倉敷藤花も手応えを掴んでいたのではないでしょうか。△5七竜(78手目)は気付きにくい手で参考になりました。岩根女流二段の勝因は▲7七桂(103手目)からの思い切った指し回しではないでしょうか。終盤で王手飛車の筋があり、形勢がかなり接近したと思いましたが、よく踏みとどまったと思います。
本局も中終盤のねじり合いが迫力ありましたので、次局以降も熱戦が期待できるのではないかと思います」(藤倉勇樹四段)
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